書式
XWarpPointer(display, src_w, dest_w, src_x, src_y, src_width, src_height, dest_x,dest_y)
Display *display;
Window src_w, dest_w;
int src_x, src_y;
unsigned int src_width, src_height;
int dest_x, dest_y;
引き数
- dest_w
- 移動先のウィンドウか None を指定する。
- dest_x
-
- dest_y
- 移動先ウィンドウ内での x, y 座標を指定する。
- display
- X サーバへの接続を指定する。
- src_x
-
- src_y
-
- src_width
-
- src_height
- 移動元のウィンドウ内部の長方形を指定する。
- src_w
- 移動元のウィンドウあるいは None を指定する。
説明
引き数 dest_w が None の場合、 XWarpPointer はポインタを現在の位置から相対的にオフセット(dest_x, dest_y)だけ移動さ せる。 dest_w がウィンドウの場合、 XWarpPointer は dest_w の原点からオフセット(dest_x, dest_y)の位置にポインタを移動させる。 しかし src_w がウィンドウの場合は、移動が行われるのはウィンドウ src_w 内にポインタがあり、かつ src_w 内の指定した長方形の内部にポインタがあ る場合だけである。座標 src_x と src_y は src_w の原点からの相対座標である。 src_height が 0 の場合、これは現在の src_w の高さから src_y を引いた 値に置き換えられる。 src_width が 0 の場合、これは現在の src_w の幅から src_x を引いた値に 置き換えられる。
この関数を使うべき場合はほとんどない。 ポインタ操作は通常はユーザに委ねられるべきである。 それにもかかわらずこの関数を使う場合、ユーザがポインタをある位置から他 の位置に瞬間的に移動させたようなイベントが生成される。 XWarpPointer を使っても、ポインタをポインタのアクティブなグラブの 制限ウィンドウ(confine_to window)の外に移動させることはできない点に 注意すること。 これを試みても、制限ウィンドウのもっとも近い外辺にポインタが 移動するだけである。
XWarpPointer はエラー BadWindow を起こすことがある。
返り値
- BadWindow
- 引き数 Window の値が、定義されている Window を指していない。