書式

void XtGetSelectionValue(w, selection, target, callback, client_data, time)

      Widget w;

      Atom selection;

      Atom target;

      XtSelectionCallbackProc callback;

      XtPointer client_data;

      Time time;

void XtGetSelectionValues(w, selection, targets, count, callback, client_data, time)

      Widget w;

      Atom selection;

      Atom *targets;

      int count;

      XtSelectionCallbackProc callback;

      XtPointer client_data;

      Time time;

引き数

callback

セレクション値が取得されたときに呼び出されるコールバック手続きを指定する。

client_data

指定した手続きを呼び出すときに渡す引き数を指定する。

client_data

クライアントデータを指定する(目的の型に対して1つずつ)。 このデータは、対象に対するコールバック手続きが呼び出されたとき、この手 続きに渡される。

count

引き数 targets と client_data のリストの長さを指定。

selection

必要とする特定のセレクションを指定する(つまり、プライマリかセカンダリとな る)。

target

セレクションに関して必要である情報の型を1つ指定。

targets

セレクションに関して必要である情報の型を複数個指定。

time

セレクション値が必要とされるときを示すタイムスタンプを指定する。

w

リクエストを生成するウィジェットを指定する。

説明

関数 XtGetSelectionValue は、目的とするタイプに変換されたセレクションの値を求める。 指定されたコールバックは、 XtGetSelectionValue が呼ばれてからしばらく後に呼び出される。 実際、このコールバックは XtGetSelectionValue が帰ってくる前か後に呼ばれる。

関数 XtGetSelectionValues は XtGetSelectionValue とほぼ同じである。 ただし、目的のタイプのリストとクライアントデータのリストを引き数に取り、 目的とするそれぞれのタイプに変換されたセレクションの現在値を取得する点 が異なる。 この関数の実行結果は、別々の XtGetSelectionValue の呼び出しにおいて目的タイプをそれぞれ指定した場合と同様になる。 それぞれの目的タイプについて、コールバックは対応するクライアントデータ を使って1度呼び出される。 XtGetSelectionValues では、全ての変換において同じセレクション値が使われることが保証される。 なぜならば、 XtGetSelectionValue を繰り返し呼んだときのように、セレクションの所有者がリストの途中で変わ ることはあり得ないからである。