書式
wesnothd [-dv] [-c path] [-p port] [-t number] [-T number]wesnothd -V
説明
Battle for Wesnoth のマルチプレイヤーゲームを管理する。 wesnoth クライアント(/query ...)や fifo を通して、サーバがどのようなコマンドを受けつけるかについては http://www.wesnoth.org/wiki/ServerAdministration を参照。オプション
- -c path, --config path
- wesnothd が使用する設定ファイルがどこにあるかを伝える。文法については後述の サーバー設定 の章を参照。サーバープロセスに SIGHUP を送ることによって設定をリロードすることができる。
- -d, --daemon
- wesnothd をデーモンとして実行する。
- -h, --help
- コマンドラインオプションで何が行えるかを表示する。
- --log-level=domain1,domain2,...
- ログ領域(domain)の厳密さのレベルを設定する。 all は、どのログ領域にも対応させるために利用できる。有効なレベルは以下の通り。 error、 warning、 info、 debug。既定値では error レベルが使用され、server 領域には info が使用される。
- -p port, --port port
- 指定ポートにサーバをバインドする。もしポートが指定されないなら、 15000番ポートが使用される。
- -t number, --threads number
- ネットワーク I/O 用の作業スレッドの数の最大値を n に設定する。(既定値: 5、 最大: 30)
- -T number, --max-threads number
- 作成される作業スレッドの数の最大値を設定する。 0 が指定された場合、制限なしとなる。(既定値: 0)
- -V, --version
- バージョン番号を表示して、終了する。
- -v, --verbose
- よりデバッグログを有効にする。
サーバー設定
一般的な文法:
[tag]
- key="value"
- key="value,value,..."
[/tag]
グローバルキー:
- allow_remote_shutdown
- no (既定値)に設定した場合、 fifo から来たものでない限り停止と再起動の要求は無視される。 yes に設定した場合、管理者による /query での遠隔停止を許容する。
- ban_save_file
- サーバが読み書きする(gzip 圧縮の)ファイルへの完全パスまたは相対パス。 ban はこのファイルへ保存され、サーバ開始時に再度読み込まれる。
- compress_stored_rooms
- 部屋ファイルが圧縮形式で読み書きされるか決定する。既定値は yes。
- connections_allowed
- 同じ IP から許可される接続数。 0 は無限大を意味する。(既定値: 5)
- disallow_names
- サーバによって受けつけられない名前やニックネーム。 * と ? からなるワイルドカードのパターンに対応。詳細は glob(7) を参照。既定の値(何も指定されなかった際に使用される)は *admin*,*admln*,*server*,ai,ai?,computer,human,network,player。
- fifo_path
- サーバコマンド(wesnoth からの /query ... と同じ)をエコーする fifo へのパス。指定されない場合の既定値はコンパイル時に指定されたパス(既定値: /var/run/socket/wesnothd/socket)。
- max_messages
- messages_time_period の時間内に許可されるメッセージ数。(既定値: 4)
- messages_time_period
- メッセージの殺到(flood)が検出される時間周期(秒単位)。(既定値: 10 秒)
- motd
- 本日のメッセージ。
- new_room_policy
- サーバ上で新しい部屋を立てられる者を決定する。使用可能な値は everyone と registered と admin と nobody で、それぞれ全員、登録ユーザ、管理者ユーザに権限を与えるか、新しい部屋を立てられなくする。既定値は everyone。
- passwd
- 管理者権限の獲得に用いられるパスワード。(/query admin password で)
- replay_save_path
- サーバがゲームのリプレイを置くディレクトリ。(/! をつけるのを忘れないこと) 既定値の `' は wesnothd が開始したディレクトリを意味する。
- restart_command
- restart コマンドで新しいサーバプロセスを開始するのにサーバが使用するコマンド。(fifo で問題があるときのみ。)
- room_save_file
- 部屋情報が置かれるファイルへのパス。このファイルはサーバ開始時に読み込まれ、後で書き出される。空欄か未設定の場合は、部屋は読み込まれず保存されない。
- save_replays
- サーバが自動的にゲームのリプレイを保存するか定義する。(既定値: false)
- versions_accepted
-
カンマで区切られた、サーバに受けつけられるバージョン文字列のリスト。 * と ? からなるワイルドカードのパターンに対応。(既定値では
wesnoth のバージョンに一致する)
例: versions_accepted="*" で、どのようなバージョン文字列も受けつける。 - user_handler
- 使用するユーザハンドラの名前。現在利用可能なユーザハンドラは forum (wesnothd を phpbb フォーラムデータベースに接続する) と sample (ユーザハンドラインターフェースのサンプル実装。もし何かしら本当にこれを使用するならあなたは発狂する)。既定値は forum。下記の [user_handler] セクションも追加しなければならならい。
グローバルタグ:
[redirect] クライアントのバージョンでリダイレクトするサーバを指定するためのタグ。
-
- host
- リダイレクトするサーバのアドレス。
- port
- 接続するポート。
- version
- カンマで区切られた、リダイレクトするバージョンのリスト。ワイルドカードのパターンに関しては、 versions_accepted と同様に振る舞う。
[ban_time] 一時的な ban 時間の長さの短縮キーワードを定義するタグ。
-
- name
- ban 時間の参照に使用される名前。
- time
- 時間の長さの定義。書式は %d[%s[%d%s[...]]] で %s は s (秒)、 m (分)、 h (時)、 D (日)、 M (月) または Y (年) で %d は数字。もし時間修飾子がない場合は分(m)が指定されたものとする。例: time="1D12h30m" は ban 時間が 1 日と 12 時間 30 分となる。
[proxy] プロキシとして振る舞い、接続クライアントのリクエストを指定したサーバへと転送するよう指定するよう、サーバに伝えるタグ。 [redirect] と同じキーを受けつける。
[user_handler] でユーザハンドラを指定する。利用可能なキーは user_handler キーに設定されているユーザハンドラによって変化する。もし [user_handler] セクションが設定中に存在しなければ、サーバはニックネーム登録サービスなしで実行される。
-
- db_host
- (user_handler=forum のとき) データベースサーバのホスト名
- db_name
- (user_handler=forum のとき) データベース名
- db_user
- (user_handler=forum のとき) データベースにログインするユーザ名
- db_password
- (user_handler=forum のとき) このユーザのパスワード
- db_users_table
- (user_handler=forum のとき) あなたの phpbb フォーラムがユーザデータを保存するテーブル名。最もありそうなのは <table-prefix>_users (例えば phpbb3_users)。
- db_extra_table
- (user_handler=forum のとき) wesnothd がユーザについてのデータを保存するテーブル名。このテーブルは手動で作成しなければならない。例: CREATE TABLE <table-name>(username VARCHAR(255) PRIMARY KEY, user_lastvisit INT UNSIGNED NOT NULL DEFAULT 0, user_is_moderator TINYINT(4) NOT NULL DEFAULT 0);
- user_expiration
- (user_handler=sample のとき) 登録されたニックネームが期限切れになる時間(単位は日)。
[mail] で SMTP サーバユーザハンドラがメールを送れるサーバを設定する。現在はサンプルのユーザハンドラとしてのみ使用される。
-
- server
- メールサーバのホスト名
- username
- メールサーバにログインするユーザ名。
- password
- このユーザのパスワード。
- from_address
- あなたのメールの返信先アドレス。
- mail_port
- あなたのメールサーバが動作しているポート。既定値は 25。
EXIT STATUS
Normal exit status is 0 when the server was properly shutdown. An exit status of 2 indicates an error with the command line options.著者
David White <[email protected]> によって書かれた。 Nils Kneuper <[email protected]> と ott <[email protected]> と Soliton <[email protected]> と Thomas Baumhauer <[email protected]> によって編集された。 このマニュアルページは Cyril Bouthors <[email protected]> によって最初に書かれた。 岡田信人 <[email protected]> によって日本語に翻訳され、いいむらなおき <[email protected]> によって編集された。公式ホームページ http://www.wesnoth.org/ を訪問して下さい。
著作権
Copyright © 2003-2013 David White <[email protected]>This is Free Software; this software is licensed under the GPL version 2, as published by the Free Software Foundation. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.