sigwait(3) シグナルを待つ

書式

#include <signal.h>
int sigwait(const sigset_t *set, int *sig);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

sigwait(): _POSIX_C_SOURCE >= 1 || _XOPEN_SOURCE || _POSIX_SOURCE

説明

sigwait() 関数は、シグナル集合 set で指定されたシグナルの一つが処理待ち (pending) になるまで、 呼び出したスレッドの実行を中断する。 この関数はそのシグナルを受け取り (つまり、処理待ちのシグナルのリスト からそのシグナルを削除し)、そのシグナル番号を sig に格納して返す。

sigwait() の動作は sigwaitinfo(2) と同じだが、以下の点が異なる。

*
sigwait() は、シグナルの内容を表す siginfo_t 構造体を返すのではなく、単にシグナル番号を返す。
*
返り値が sigwaitinfo(2) とは異なる。

返り値

成功すると、 sigwait() は 0 を返す。 エラーの場合、(「エラー」の節のリストにある) 正のエラー番号を返す。

エラー

EINVAL
set に無効なシグナル番号が入っている。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

sigwait() 関数はスレッドセーフである。

準拠

POSIX.1-2001.

注意

sigwait() は sigtimedwait(2) を使って実装されている。

pthread_sigmask(3) を参照。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部である。 プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。