resize(1) TERMCAPと端末の設定に現在のウィンドウの大きさを設定する

書式

resize [ -u | -c ] [ -s [ row col ] ]

説明

resize は、コマンドが実行されたウィンドウの現在のサイズの値を環境変数 TERMや TERMCAP に設定するためのシェルのコマンドを出力する。 resize の出力に効果を持たせるためには、コマンド行から評価させる か(通常はシェルのエイリアスかシェル関数で行う)、あるいはファイルに リダイレクトしたてからそれを読み込ませる必要がある。 Cシェル (/bin/csh)の場合は、ユーザの .cshrc ファイルで 次のエイリアスを定義しておくとよいだろう。

        %  alias rs 'set noglob; eval `resize`'

そして、ウィンドウの大きさを起動した後に

        %  rs

とタイプするとよい。

コマンド機能を持たないバージョンの Bourne シェル(/bin/sh)を使っ ている場合には、次に示すように、一度テンポラリファイルに結果を出力した 後にドットコマンド ``.'' でそれを読み戻すとよい。

        $  resize > /tmp/out
        $  . /tmp/out

オプション

resize では以下のオプションを扱える:
-u
ユーザが現在使っているシェルが /bin/sh でない場合でも、Bourneシェ ル用のコマンドを生成するように指示する。
-c
ユーザが現在使っているシェルが /bin/csh でない場合でも、Cシェル 用のコマンドを生成するように指示する。
-s [rows columns]
このオプションは、VT100 スタイルの xterm エスケープコードの代わ りに Sunの コンソールのエスケープシーケンスを使うように指示する。 rowscolumns が指定された場合、resizexterm に大きさを変更するように要求する。ただし、 ウィンドウマネージャがそれを拒否することもある。

XFree86 の xtermdtterm は Sun のコンソールのエスケープ シーケンスを認識できる点に注意すること。 resize コマンドは sunsize という名前でインストール されることがある。 これは -s を指定した場合と同じ動作をする。

引き数 rowscolumnsは、最後の引き数として指定しなければなら ない。このオプションは通常 -s オプションと一緒に使われるが、 引き数の展開は別々に行われる。

ファイル

/etc/termcap
変更の対象となる基本の termcap エントリが書かれているファイル。
~/.cshrc
コマンドに対するユーザのエイリアスを記述する。

著者

Mark Vandevoorde (MIT-Athena), Edward Moy (Berkeley)
Copyright (c) 1984, 1985 by X Consortium
完全な著作権表示については X(7) を参照すること。