quota(1) ディスクの使用状況と使用限度を表示する

書式

quota [ -F format-name ] [ -guvsil | q ]
quota [ -F format-name ] [ -uvsil | q ] user
quota [ -F format-name ] [ -gvsil | q ] group

説明

quota はユーザーのディスク使用状況と使用限度を表示する。 デフォルトではユーザーの quota のみが表示される。

quota/etc/mtab でリストされている全てのファイルシステムの quota を表示する。 NFS マウントされているファイルシステムに対しては、 サーバマシン上の rpc.rquotad に問い合わせを行なって情報を得る。

オプション

-F format-name
指定されたフォーマットの quota を表示する (つまり、フォーマットの自動判定を行わない)。 指定可能なフォーマット名は以下の通り: vfsold (バージョン 1 の quota), vfsv0 (バージョン 2 の quota), rpc (NFS 越しの quota), xfs (XFS ファイルシステム上の quota)。
-g
そのユーザーが所属するグループの quota を表示する。
-u
このフラグはデフォルトと等価である。
-v
記憶媒体が割り当てられていないファイルシステムの quota も表示する。
-s
このオプションは、使用限度・使用容量・使用 inode を表示する単位を quota(1) に選択させる。
-i
automount によってマウントされたマウントポイントを無視する。
-l
ローカルファイルシステムの quota のみを表示する (すなわち NFS マウントされたファイルシステムは無視する)。
-q
より簡潔なメッセージ (使用量が quota を超過しているファイルシステムの情報だけ) を表示する。
-Q
rpc.rquotad への接続が拒否された場合にエラーメッセージを表示しない (これは通常 rpc.rquotad がサーバ上で動作していない場合に起こる)。
-V
バージョン番号とコンパイルオプションを表示して、終了する (註: このオプションに関する説明は、日本語訳に際して追加された)。

-g-u の両方を指定した場合、 ユーザーの quota と (そのユーザーの属する) グループの quota を表示する。

スーパーユーザーのみが、 -u フラグとオプションの引き数 user を用いて、他のユーザーの使用限度を調べることができる。 スーパーユーザー以外のユーザーは、 -g フラグとオプションの引き数 group を用いて、自分が所属するグループに対してのみ 使用限度を調べることができる。

-q フラグは -v フラグよりも優先される。

返り値

quota が 0 以外の状態を返して終了した場合、 1 つ以上のファイルシステムに quota の超過が存在する。

ファイル

aquota.user または aquota.group
ファイルシステムのルートに置かれた quota ファイル (バージョン 2 の quota, XFS 以外のファイルシステム)。
quota.user または quota.group
ファイルシステムのルートに置かれた quota ファイル (バージョン 1 の quota, XFS 以外のファイルシステム)。
/etc/mtab
デフォルトのファイルシステム。