lsdev(8) 組み込まれているハードウェアに関する情報を表示する

書式

lsdev

説明

lsdev は、 /proc ディレクトリの interrupts, ioports, dma ファイルから、コンピュータに組み込まれているハードウェアの情報を集める。これに より、各ハードウェアが使用する I/O アドレス、IRQ チャネル、DMA チャネルの quick overview を提供する。

オプション

なし。

ファイル

/proc/interrupts
IRQ チャネル。

/proc/ioports
I/O メモリアドレス。

/proc/dma
DMA チャネル。

バグ

lsdev は、調査対象である 3 つのファイルの中でどの行が 1 つの同じデバイスを参照してい るかを、常に理解できるわけではない。これらのファイルが時々、同一のハードウェア に対して、それぞれ異なる名称を用いるためである。例えば、いくつかのカーネルにお いてキーボードは、 /proc/ioports では `kbd' で参照されるが、 /proc/interrupts では `keyboard' となっている。 これは lsdev ではなく、(この特定の例のように) カーネルで対処されるべきである。

それでも lsdev は、デバイス名から後続のスペースや開き括弧以降の文字列を取り除 いて、なんとか各行を一致させようとする。そのため例えば、 /proc/interrupts の `serial' 行は /proc/ioports の `serial(set)' 行と一致することになる。 この DWIM な試みは、それ自体がバグだとみなされるかもしれない。

(訳注: DWIM とは Do What I Mean の略で、「おかしな入力が与えられたときに、意図 された結果を推測する能力があること(たまに正しく推測する場合もある)」を意味する 。詳細は Jargon File を参照のこと。)

このプログラムは、どのようなハードウェアがあるかに関するカーネルの 知識 を表示するだけであり、実際に何が物理的に存在するかを示すものではない。

著者

Sander van Malssen <[email protected]>