書式
lsdev
説明
lsdev は、 /proc ディレクトリの interrupts, ioports, dma ファイルから、コンピュータに組み込まれているハードウェアの情報を集める。これに より、各ハードウェアが使用する I/O アドレス、IRQ チャネル、DMA チャネルの quick overview を提供する。
オプション
なし。
ファイル
- /proc/interrupts
-
IRQ チャネル。
- /proc/ioports
-
I/O メモリアドレス。
- /proc/dma
-
DMA チャネル。
バグ
lsdev は、調査対象である 3 つのファイルの中でどの行が 1 つの同じデバイスを参照してい るかを、常に理解できるわけではない。これらのファイルが時々、同一のハードウェア に対して、それぞれ異なる名称を用いるためである。例えば、いくつかのカーネルにお いてキーボードは、 /proc/ioports では `kbd' で参照されるが、 /proc/interrupts では `keyboard' となっている。 これは lsdev ではなく、(この特定の例のように) カーネルで対処されるべきである。それでも lsdev は、デバイス名から後続のスペースや開き括弧以降の文字列を取り除 いて、なんとか各行を一致させようとする。そのため例えば、 /proc/interrupts の `serial' 行は /proc/ioports の `serial(set)' 行と一致することになる。 この DWIM な試みは、それ自体がバグだとみなされるかもしれない。
(訳注: DWIM とは Do What I Mean の略で、「おかしな入力が与えられたときに、意図 された結果を推測する能力があること(たまに正しく推測する場合もある)」を意味する 。詳細は Jargon File を参照のこと。)
このプログラムは、どのようなハードウェアがあるかに関するカーネルの 知識 を表示するだけであり、実際に何が物理的に存在するかを示すものではない。