書式
#include <pthread.h>
pthread_setschedprio(pthread_t thread, int prio);
-pthread でコンパイルしてリンクする。
説明
pthread_setschedprio() 関数は、スレッド thread のスケジューリング 優先度に prio で指定された値を設定する (一方、pthread_setschedparam(3) はスレッドのスケジューリングポリシー と優先度の両方を変更する)。返り値
成功すると、この関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。 pthread_setschedprio() が失敗した場合、 thread の スケジューリング優先度は変更されない。エラー
- EINVAL
- 指定されたスレッドのスケジューリングポリシーでは、 prio は無効である。
- EPERM
- 呼び出し側が、指定された優先度を設定するのに必要な特権を持っていない。
- ESRCH
- ID が thread のスレッドが見つからなかった。
POSIX.1-2001 では、 pthread_setschedprio() に関して エラー ENOTSUP ("サポートされていない値を優先度 に設定しようとした") も追加で規定されている。
バージョン
この関数は glibc バージョン 2.3.4 以降で利用できる。準拠
POSIX.1-2001.注意
スレッドのスケジューリング優先度を変更するために必要な許可や 変更した場合の影響、および各スケジューリングポリシーで認められる優先度 の範囲の詳細については、 sched_setscheduler(2) を参照。この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。