posix_fallocate(3) ファイルのスペースを確保する

書式

#include <fcntl.h>


int posix_fallocate(int fd, off_t offset, off_t len);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

posix_fallocate():

_XOPEN_SOURCE >= 600 || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L

説明

関数 posix_fallocate() は、ディスクリプタ fd で参照されるファイルに対して、ディスクスペースを確実に確保する。 ディスクスペースは offset から始まる len バイトの範囲のバイトである。 posix_fallocate() の呼び出しが成功した後、指定された範囲のバイトに対する書き込みは、 ディスクスペースの不足で失敗しないことが保証される。

ファイルのサイズが offset+len より小さい場合、ファイルはこのサイズになるように拡大される。 それ以外の場合、ファイルサイズは変わらない。

返り値

posix_fallocate() は成功した場合、0 を返す。 失敗した場合、エラー番号を返す。 errno が設定されない点に注意すること。

エラー

EBADF
fd が有効なファイルディスクリプタでないか、 書き込み用としてオープンされていない。
EFBIG
offset+len が最大ファイルサイズを超えている。
EINVAL
offset が 0 未満だったか、 len が 0 以下だった。
ENODEV
fd が通常のファイルとして参照されていない。
ENOSPC
fd が参照するファイルを含むデバイスに十分な空き領域がない。
ESPIPE
fd がパイプを参照している。

バージョン

posix_fallocate() は glibc 2.1.94 以降で利用可能である。

準拠

POSIX.1-2001.

POSIX.1-2008 では、 len が 0 の場合、もしくは offset が 0 未満の場合、 EINVAL エラーを返すものとされている。 POSIX.1-2001 では、 len が 0 未満の場合、もしくは offset が 0 未満の場合、 EINVAL エラーを返すものとされている。また、 len が 0 の場合、 EINVAL エラーを返してもよいとされている。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。