mmap2(2) ファイルやデバイスをメモリにマップする

書式

#include <sys/mman.h>


void *mmap2(void *addr, size_t length, int prot,
int flags, int fd, off_t pgoffset);

説明

これはおそらくあなたが興味のあるシステムコールではないだろう。代わりに mmap(2) を見るとよい。そのページにはこのシステムコールを起動する glibc の ラッパー関数についての説明がある。

mmap2() システムコールは mmap(2) と同じインターフェースを提供する。ただ し、最後の引き数には、ファイルのオフセットを (mmap(2) が行っている、バイト 単位ではなく) 4096 バイトを単位として指定する。 これにより、32 ビットの off_t を使うアプリケーションで (2^44 バイトまでの) 大きなファイルをマップ できるようになる。

返り値

成功した場合、 mmap2() はマップされた領域へのポインタを返す。 エラーの場合は -1 が返されて、 errno が適切に設定される。

エラー

EFAULT
ユーザ空間からデータを取得するときに問題があった。
EINVAL
(ページサイズが 4096 バイトでないプラットフォームにおいて) offset * 4096 がシステムのページサイズの倍数ではない。

mmap2() は mmap(2) に載っているエラーを返すこともある。

バージョン

mmap2() は、Linux 2.3.31 以降で使用可能である。

準拠

このシステムコールは Linux 独自である。

注意

このシステムコールが存在するアーキテクチャーでは、glibc の mmap() のラッパー関数は、 mmap(2) システムコールではなく、このシステムコール (mmap2(2)) を起動する。

このシステムコールは x86-64 には存在しない。

ia64 では、 offset の単位は、実際にはシステムのページサイズであり、 4096 バイトではない。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。