fdopendir(3) ディレクトリをオープンする

Other Alias

opendir

書式

#include <sys/types.h>
#include <dirent.h>


DIR *opendir(const char *name);
DIR *fdopendir(int fd);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

fdopendir():

glibc 2.10 以降:
_XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
glibc 2.10 より前:
_GNU_SOURCE

説明

opendir() 関数はディレクトリ name に対応する ディレクトリストリームをオープンし、そのストリームへのポインタを返す。 ストリームの位置はディレクトリの先頭のエントリに設定される。

fdopendir() 関数は opendir() と同様だが、オープン済みのファイルディスクリプタ fd により参照されるディレクトリに対する ディレクトリストリームを返す。 fdopendir() の呼び出しが成功した後は、 fd は実装の内部で使用される。アプリケーションは fd を他の場面で使用すべきではない。

返り値

関数 opendir() と fdopendir() はディレクトリストリームへのポインタを返す。 エラーの場合は、NULL が返されて、 errno が適切に設定される。

エラー

EACCES
アクセス権限がない。
EBADF
fd が読み出し用にオープンされた、有効なファイルディスクリプタではない。
EMFILE
プロセスが使用中のファイルディスクリプタが多すぎる。
ENFILE
システムでオープンされているファイルが多すぎる。
ENOENT
ディレクトリが存在しないか、または name が空文字列である。
ENOMEM
操作を完了するのに十分なメモリがない。
ENOTDIR
name はディレクトリではない。

バージョン

fdopendir() は glibc 2.4 以降で利用可能である。

準拠

opendir() は SVr4 と 4.3BSD に存在し、 POSIX.1-2001 で規定されている。 fdopendir() は POSIX.1-2008 で規定されている。

注意

ディレクトリストリームに対応するファイルディスクリプタは dirfd(3) を使用して得ることができる。

opendir() 関数は、 DIR * の背後にあるファイルディスクリプタの close-on-exec フラグを設定する。 fdopendir() 関数は、ファイルディスクリプタの close-on-exec フラグの設定を変更しない。 fdopendir() の呼び出しが成功した際に、ファイルディスクリプタ fd の close-on-exec を設定するかどうかは、 POSIX.1-200x では規定されていない。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。