書式
bdftopcf [ -pn ] [ -un ] [ -m ] [ -l ] [ -M ] [ -L ] [ -t ] [ -i ] [ -o outputfile ] fontfile.bdf説明
Bdftopcf は、X サーバとフォントサーバ用のフォントコンパイラである。 PCF 形式のフォントは、特定のアーキテクチャで再フォーマットせずに直接読 み込めるように構成されたファイルであるが、どんなアーキテクチャでも読む ことが可能である。これにより、マシンによっては高速に読むことができるし、 そうでないマシンでも(遅くはなるものの)読むことができる。オプション
- -pn
- フォントグリフのパディングをセットする。フォントの各グリフのスキャンラ インには n バイトの倍数となるようにパディングが入れられる。 n は 1, 2, 4, 8 のいずれかである。
- -un
- フォントのスキャンライン単位をセットする。フォントのビット順とバイト順 が異なる場合、交換するデータ単位(バイト単位)はスキャンライン単位 n を使って指定する。単位 n は 1, 2, 4 バイトのいずれかであ る。
- -m
- フォントのビット順を MSB(最上位ビット)先頭にセットする。各グリフに対す るビット値はこの順で配置される。つまり、スクリーン上で最も左にあるビッ トは各単位の最も上位のビットとなる。
- -l
- フォントのビット順をLSB(最下位ビット)先頭にセットする。スクリーン上で 最も左にあるビットは各単位の最も下位のビットとなる。
- -M
- フォントのバイト順をMSB先頭にセットする。ファイル中の複数バイトのデー タ(寸法やビットマップ等)は、最上位バイトが最初に書かれている。
- -L
- フォントのバイト順をLSB先頭にセットする。ファイル中の複数バイトのデー タ(寸法やビットマップ等)は、最下位バイトが最初に書かれている。
- -t
- このオプションが指定されると、 bdftopcf は可能であればフォントを「terminal(端末の)」フォントに変換する。 terminal フォントのグリフイメージは、それぞれがパディングされて同じサ イズにされている。そのため、X サーバは通常このタイプのフォントをより速 く描画することができる。
- -i
- このオプションを指定すると、通常のインク寸法の計算は行われない。フォン トのグリフイメージがビットマップイメージ全体を満たさない(つまり「on」 のピクセルは寸法幅の端まで届かない)場合、 bdftopcf は実際のインク寸法を計算し、これを PCF ファイルに格納する。-t オプショ ンを指定した場合は、この動作は行われない。
- -o output-file-name
- デフォルトでは、 bdftopcf は PCF ファイルを標準出力に書き出す。このオプションは、その代わりに使 うファイルの名前を指定する。
著者
Keith Packard, MIT X Consortium