asin(3) 逆正弦(arc sine)関数

Other Alias

asinf, asinl

書式

#include <math.h>


double asin(double x);
float asinf(float x);
long double asinl(long double x);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

asinf(), asinl():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

asin() 関数は x の逆正弦(arc sine) の主値を計算する。 すなわち、その正弦(sine)が x となるような値である。

返り値

成功すると、これらの関数は x の逆正弦の主値をラジアン単位で返す。 返り値は [-pi/2, pi/2] の範囲となる。

x が NaN の場合、NaN が返される。

x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。

x が [-1, 1] の範囲に入っていない場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー (domain error): x が [-1, 1] の範囲に入っていない
errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。

準拠

C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。