書式
#include <X11/extensions/Xvlib.h>XvSetPortAttribute(dpy, port, attribute, value)
Display *dpy;
XvPortID port;
Atom attribute;
int value;
引き数
- dpy
- Xv サーバが Xv クライアントからのリクエストを受け付けるディスプレイ画面 を指定する。ディスプレイを指定するオプションが指定されていなければ、Xv は DISPLAY 環境変数で指定されているディスプレイを使う。ディスプレイ 指定オプションは「ホスト名:番号」という形式である。コロン 1 つ(:)でな く、コロン 2 つ(::)を使った場合には、トランスポート層で DECnet を使う ことが指定される。
- port
- ポートを指定する。このポートに対して属性が使用される。
- attribute
- このリクエストによって設定するポート属性を決める。 後述の表の「属性文字列」カラムの項目のいずれかになる。
- value
- attribute に設定する値を決める。 後述の表の「種類」カラムの項目のいずれかになる。
説明
XvSetPortAttribute(3X) を使うと、クライアントは指定した値をポートに設 定することができる。このリクエストは以下に示す値をサポートしている:
属性文字列 種類 デフォルト値 "XV_ENCODING" XvEncodingID サーバ依存 "XV_HUE" [-1000...1000] 0 "XV_SATURATION" [-1000...1000] 0 "XV_BRIGHTNESS" [-1000...1000] 0 "XV_CONTRAST" [-1000...1000] 0 与えられるエンコーディングは、アダプタが対応しているエンコーディングの いずれかでなければならず、そうでない場合には Encoding エラーとなる。 アダプタが、指定された色相(hue), 彩度(saturation), 明度(brightness), コントラスト値(contrast)を正確にサポートしていない場合には、サポートさ れている中で最も近い値が指定されたものとする。結果として設定された値に ついて問い合わせるには、XvGetPortAttribute(3X) を使うこと。 XvSetPortAttribute(3X) リクエストが処理される時、 XvSelectPortNotify(3X) を用いてポートの状態変化の通知を要求していた全 てのクライアントに対して PortControlNotify(3X) イベントが生成される。
返り値
- [Success]
- XvSetPortAttribute(3X) が正常終了した場合に返される。
- [XvBadExtension]
- Xv 機能拡張が使えない場合に返される。
- [XvBadAlloc]
- XvSelectVideoNotify(3X) がリクエストを処理するためのメモリの割り当てに 失敗した場合に返される。
診断
- [XvBadPort]
- 要求されたポートが存在しない場合に生成される。
- [XvBadEncoding]
- 存在しないエンコーディングが指定された場合に生成される。
- [BadMatch]
- 要求された属性アトムが、アダプタがサポートしている属性を指定していない 場合に生成される。