XtGetSelectionValueIncremental(3) セレクションの値を取得する

Other Alias

XtGetSelectionValuesIncremental

書式

void XtGetSelectionValueIncremental(w, selection, target, callback, client_data, time)

      Widget w;

      Atom selection;

      Atom target;

      XtSelectionCallbackProc callback;

      XtPointer client_data;

      Time time;

void XtGetSelectionValuesIncremental(w, selection, targets, count, callback, client_data, time)

      Widget w;

      Atom selection;

      Atom *targets;

      int count;

      XtSelectionCallbackProc callback;

      XtPointer client_data;

      Time time;

引き数

callback
セレクション値が既に取得されていたときに呼び出されるコールバック手続き を指定する。
client_data
指定された手続きが呼び出されたとき、この手続きに渡される引き数を指定する。
client_data
コールバックの手続きが目的のタイプに対して呼ばれたときに、この手続きに 渡されるクライアントデータを指定する(それぞれの対象の型に対して1つずつ)。
count
引き数 targets と client_data のリストの長さを指定。
selection
必要な特定のセレクションを指定する(つまり、プライマリまたはセカンダリであ る)。
target
セレクションについて必要な情報の型を1つを指定する。
targets
セレクションについて必要な情報の型を複数個指定する。
time
セレクションの値が必要な時を示すタイムスタンプを指定する。
w
リクエストを発行するウィジェットを指定する。

説明

関数 XtGetSelectionValueIncrementalXtGetSelectionValue とほぼ同じである。ただし、複数に分割されたセレクション値の一部が届くた びに selection_callback 手続きが繰り返し呼ばれる点だけが異なる。 セレクション値の終わりは、長さが 0 の NULL でない値を使って selection_callback が呼ばれたときである。長さが 0 であっても、 クライアントはこの値を解放しなければならない。(例えばタイムアウト等に より)転送が途中で失敗した場合、シンボル定数 XT_CONVERT_FAIL に等しいタイプ値を使って selection_callback 手続きが呼び出される。 これによりリクエスタは、その時点まで集められていたセレクションの断片を 処分することができる。 XT_CONVERT_FAIL を受け取った場合は、リクエストを出したクライアントは部分的にしか終わっ ていない転送に意味があるかどうかを決めなくてはならない。

関数 XtGetSelectionValuesIncremental は、 XtGetSelectionValueIncremental とほぼ同じである。ただし、この関数は目的とするタイプのリストと、クライ アントデータのリストを引き数に取り、それぞれの目的タイプに変換されたセレ クション値を取得する。 この関数の実行結果は、別々の XtGetSelectionValueIncremental の呼び出しにおいて目的タイプをそれぞれ指定した場合と同様になる。 それぞれの目的タイプについて、コールバックは対応するクライアントデータ を使って1度呼び出される。 XtGetSelectionValuesIncremental は、全ての変換において同じセレクション値が使われることを保証する。 なぜならば、 XtGetSelectionValueIncremental を繰り返し呼んだときのように、セレクションの所有者がリストの途中で変わ ることはあり得ないからである。