Other Alias
XtOwnSelection, XtOwnSelectionIncremental書式
Boolean XtOwnSelection(w, selection, time, convert_proc, lose_selection, done_proc)Widget w;
Atom selection;
Time time;
XtConvertSelectionProc convert_proc;
XtLoseSelectionProc lose_selection;
XtSelectionDoneProc done_proc;
Boolean XtOwnSelectionIncremental(w, selection, time,
convert_callback, lose_callback, done_callback,
cancel_callback, client_data)
Widget w;
Atom selection;
Time time;
XtConvertSelectionIncrProc convert_callback;
XtLoseSelectionIncrProc lose_callback;
XtSelectionDoneIncrProc done_callback;
XtCancelConvertSelectionProc cancel_callback;
XtPointer client_data;
void XtDisownSelection(w, selection, time)
Widget w;
Atom selection;
Time time;
引き数
- convert_proc
- セレクションの現在値が要求されたときに呼び出される手続きを指定する。
- done_proc
- リクエスタがセレクションを受け取った後に呼び出される手続きを指定する。 所有者がコールバックを必要としない場合には、NULL を指定する。
- lose_selection
- ウィジェットがセレクションの所有を失ったときに呼び出される手続きを指定する。 所有者がコールバックを必要としない場合には、NULL を指定する。
- selection
- セレクションのタイプを指定するアトムを指定する(例えば、 XA_PRIMARY, XA_SECONDARY, XA_CLIPBOARD 等)。
- time
- セレクションの所有を開始する時間、または所有を放棄する時間の タイムスタンプを指定する。
- w
- 所有者となるウィジェットまたは所有を放棄するウィジェットを指定する。
説明
関数 XtOwnSelection は、ウィジェットがセレクションを所有しようとしていることをイントリンシ クスのセレクション機構に知らせる。 この関数は、ウィジェットがうまく所有者になれた場合には True を返し、なれなかった場合には False を返す。 このウィジェットよりも少し後に他のウィジェットがセレクションの所有権を 要求した場合、最初のウィジェットは所有者になれないことがある。 ウィジェットが所有権を失う場合が2つあることに注意せよ。一つは、他のウィ ジェットが後からウィジェットの所有権を求めた場合で、もう一つはウィジェッ トが自発的にセレクションの所有権を放棄した場合である。 最初にウィジェットがセレクションの所有権の取得に失敗した場合、 lose_selection 手続きは呼び出されない点に注意。XtOwnSelectionInrcremental 手続きは、指定したウィジェットがセレクションの所有を求めていることをイ ントリンシクスのインクリメンタルセレクション機構に知らせる。 この関数は、ウィジェットがうまく所有者になれた場合には True を返し、なれなかった場合には False を返す。selection, target, time に関する詳しい情報に ついては、Inter-Client Communication Conventions Manual の 2.6 章を参照すること。
XtOwnSelectionIncremental を使ってセレクションの所有者となったウィジェットは、 XtDisownSelection を使ってセレクションの所有権を放棄することができる。
関数 XtDisownSelection は、指定したウィジェットがセレクションの所有権を失うことを、イントリン シクスのセレクション機構に知らせる。既にセレクションを失っているか、最 初からセレクションを所有していないためにそのウィジェットが現在セレクショ ンを所有していない場合には、 XtDisownSelection は何もしない。
ウィジェットが XtDisownSelection を呼んだ後は、このウィジェットがセレクションを所有していた間のタイムス タンプを持つリクエストが後で到着した場合であっても、この変換手続きは呼 ばれない。 しかし、 XtDisownSelection を呼ぶ前に始まった変換が XtDisownSelection を呼んだ後に終わった場合は、ウィジェットの done 手続きが呼ばれる。