xstdcmap(1) X の標準カラーマップを扱うためのユーティリティ

書式

xstdcmap [-all] [-best] [-blue] [-default] [-delete map] [-display display] [-gray] [-green] [-help] [-red] [-verbose]

説明

xstdcmap ユーティリティは、X の起動スクリプトから実行され、不足 しているカラーマップリソースをクライアント間でうまく共有するための標準 のカラーマップ定義を生成する。可能であれば、カラーマップは読み取り専用 で割り当てられる。

オプション

xstdcmap では以下のオプションを使用できる:

-all
このオプションを指定すると、ディスプレイの各スクリーンにおいて6つの 標準カラーマッププロパティ全てが定義される。全てのスクリーンが、6つの 標準カラーマッププロパティの全てが意味を持つようなビジュアルをサポート しているわけではない。 xstdcmap は、スクリーンのカラーマッププロパティに対する最も良い 割り当てとビジュアルを決める。前から存在する標準カラーマッププロパティ は全て置き換えられる。
-best
このオプションを指定すると、RGB_BEST_MAP が定義される。
-blue
このオプションを指定すると、RGB_BLUE_MAP が定義される。
-default
このオプションを指定すると、RGB_DEFAULT_MAP が定義される。
-delete map
このオプションを指定すると、特定の標準カラーマッププロパティまたは全て の標準カラーマッププロパティが削除される。 map は default, best, red, green, blue, gray, all のいずれかであ る。
-display display
このオプションは使用するホストとディスプレイを指定する。X(7) を 参照すること。
-gray
このオプションを指定すると、RGB_GRAY_MAP が定義される。
-green
このオプションを指定すると、RGB_GREEN_MAP が定義される。
-help
このオプションを指定すると、コマンド行引き数の簡単な説明が標準エラー 出力に出力される。この動作は、 xstdcmap が処理できない引き数を指定したときにも行われる。
-red
このオプションを指定すると、RGB_RED_MAP が定義される。
-verbose
このオプションを指定すると、xstdcmap は入力を解析し、標準カラー マッププロパティを定義しながらログ情報を出力する。

環境変数

DISPLAY
デフォルトのホストとディスプレイ番号を取得する。

著者

Donna Converse, MIT X Consortium