xon(1) リモートのマシン上で X のプログラムを実行する

書式

xon remote-host [-access] [-debug] [-name window-name] [-nols] [-screen screen-no] [-user user-name] [command ...]

説明

xon は指定したコマンド(デフォルトでは xterm -ls)をリモートホスト上で実行す る。コマンドの実行には rsh, remsh, rcms が用いられる。xon はリモートマ シンに環境変数 DISPLAY, XAUTHORITY, XUSERFILESEARCHPATH を渡す。

コマンドが指定されなかった場合、xon は 'xterm -ls' を実行する。さらに xon はアプリケーション名として 'xterm-remote-host' を指定し、ウィ ンドウのタイトルとして '-fIremote-host' を指定する。

xon は、リモートホストにパスワード無しでログインできなければ動作しない。 これには .rhosts ファイルにアクセス許可のエントリが必要である。

オプション

オプションは(rlogin と同様に)リモートホスト名の後に記述する点に注意せ よ。

-access
xhost をローカルで実行し、リモートホストを X サーバのホストアクセスリ ストに追加する。これが動作するのは、xhost にアクセスリストを変更する許 可が出ている場合だけである。
-debug
通常、xon はリモートプロセスの標準入力、標準出力、標準エラー出力を切断 する。これは、通常ネットワーク上でこれらの入出力の処理を行うデーモンプ ロセスを排除するためである。-debug オプションを指定すると、入出力 は接続されたままになり、リモートで実行しているプログラムのエラーメッセー ジをローカル側のホストで受け取ることができる。
-name window-name
このオプションはデフォルトのコマンド(xterm)に対して、別のアプリケーショ ン名とウィンドウのタイトルを指定する。
-nols
通常、xon はリモートのxterm に -ls オプションを渡す。このオプションは この動作を止める。
-screen screen-no
このオプションは、リモートのコマンドに渡す DISPLAY 環境変数のスクリー ン番号を変更する。
-user user-name
デフォルトの動作では、xon はローカルマシンと同じユーザ名を使って rsh/remsh/rcmd を実行し、リモートのマシンに接続する。このオプションを 用いると、接続するユーザ名として異なる名前を指定できる。リモートユーザ の .rhosts ファイルに適切なエントリを用意して、リモートのアカウントにア クセスする認証を得ない限り、これは動作しない。

バグ

リモートホスト、ユーザ名や各種環境変数に空白が含まれているとき、xon は 簡単に誤動作してしまう。

xon には、適切な X の認証情報をリモートホストに送る仕組みがない。