xfindproxy(1) プロキシサービスを見つける

書式

xfindproxy -manager managerAddr -name serviceName -server serverAddr [-auth] [-host hostAddr] [-options opts]

説明

xfindproxy は利用可能なプロキシサービスを見つけるためのプログラムである。このプロ グラムは、プロキシ管理プロトコル(Proxy Management Protocol)を利用して、 プロキシマネージャと通信する。プロキシマネージャは利用可能な全てのプロ キシサービスを調べ、必要に応じて新しいプロキシを起動するが、できるだけ プロキシを共有しようとする。

引き数 -manager はプロキシマネージャのネットワークアドレスを指定するものであり、必ず指 定しなければならない。アドレスのフォーマットは標準の ICE ネットワーク IDである(例: "tcp/blah.x.org:6500")。

引き数 -name は必要とするプロキシサービスの名前(例: "LBX")を指定するもので、必ず指 定しなければならない。名前においては大文字・小文字は区別されない。

引き数 -server は対象のサーバのアドレスを指定するもので、これも必ず指定しなければなら ない。アドレスのフォーマットは、引き数 -name で指定するプロキシサービ スそれぞれに固有のものとなる。例えば、プロキシサービス "LBX" について は、アドレスは X のディスプレイアドレス(つまり "blah.x.org:0")となる。

引き数 -auth は省略可能である。この引き数を指定した場合は、xfindproxy は標準入力か ら2行読み込む。最初の行は許可/認証名であり、 2番目の行は 16進フォーマットの許可/認証データである(xauth と同じフォー マット)。xfindproxy はプロキシに認証データを渡すが、ほとんどの場合、こ のデータはプロキシが対象のサーバに対して自分自身を許可/認証させるため に用いられる。

引き数 -host は省略可能である。xfindproxy は新しいプロキシサービスを起動したときに、 指定されたホストをこのプロキシサービスに渡す。このプロキシは、全ての接 続をこのホストに制限することを選択することができる。xfindproxy が既に 存在しているプロキシを見つけた場合にもホストは渡されるが、プロキシがこ のホストをどのように利用するかは未定義である。

引き数 -options は省略可能である。xfindproxy は新しいプロキシサービスを見つけたとき、 指定されたオプションをこのプロキシサービスに渡す。オプションの意味はそ れぞれのプロキシサーバに固有のものであり、ここでは定義しない。 xfindproxy が既に存在しているプロキシを見つけた場合にもオプションは渡 されるが、プロキシがこのオプションをどのように利用するかは未定義である。

xfindproxy がプロキシのアドレスの取得に成功した場合、これが標準出力に 出力される。プロキシのアドレスのフォーマットは、使用されるプロキシサー ビスに固有のものである。例えば、プロキシサービス "LBX" については、プ ロキシのアドレスはプロキシの X ディスプレイのアドレス(つまり、 "blah.x.org:63")となる。

xfindproxy がプロキシアドレスの取得に失敗した場合、標準エラー出力にエ ラーが出力される。

著者

Ralph Mor, X Consortium