説明
xferlog ファイルはFTP サーバデーモン、 ftpd(8) からのログ情報を含んでいる。 このファイルは通常 /usr/adm にあることがわかるが、 ftpd(8) のオプションを使用することによりどこにでも置くことができる。 各々のサーバエントリは次の形式の単一行で構成されていて、 全てのフィールドはスペースによって区切られている。
- current-time transfer-time remote-host file-size filename transfer-type special-action-flag direction access-mode username service-name authentication-method authenticated-user-id completion-status
- current-time
- は"DDD MMM dd hh:mm:ss YYYY"形式の現在の地域時間である。 DDD は週の日、MMM は月、dd は月の日、 hh は時間、mm は分、ss は秒、そしてYYYY は年である。
- transfer-time
- は秒単位での転送の総合時間である。
- remote-host
- はリモートホスト名である。
- file-size
- はバイト単位での転送されたファイルのサイズである。
- filename
- は転送されたファイルの名前である。
- transfer-type
-
には転送の種類を示す文字(一文字)を指定する。
指定できるのは次のどちらかである:
-
-
- a
- アスキー転送
- b
- バイナリ転送
-
-
- special-action-flag
-
には特殊な操作が行われたことを示す文字(一文字以上)を指定する。
指定できるのは次のどれかである。一文字以上指定してもよい:
-
-
- C
- ファイルは圧縮された
- U
- ファイルは解凍された
- T
- ファイルは tar された
- _
- なにも行われていない
-
-
- direction
-
は転送の方向である。
指定できるのは次のどちらかである:
-
-
- o
- 出て行く方向
- i
- 入ってくる方向
-
-
- access-mode
-
はどのユーザがログインしているかのメソッドである。
指定できるのは次のうちの一つである:
-
-
- a
- (anonymous)は匿名なゲストユーザである。
- g
- (guest)はパスワード設定されたゲストユーザである( ftpaccess(5) の guestgroup コマンドを参照)。
- r
- (real)はローカルで認証されたユーザである。
-
-
- username
- はローカルユーザ名、またはゲストであるならば、ID文字列が与えられる。
- service-name
- は起動しているサービス名で、たいていFTP である。
- authentication-method
-
は使用された認証のメソッドである。
指定できるのは次のどちらかである:
-
-
- 0
- なし
- 1
- RFC931 認証
-
-
- authenticated-user-id
- は認証メソッドにより復帰したユーザIDである。 * は認証されたユーザIDが使用不可の場合に使用される。
- completion-status
-
には転送の状態を示す文字を指定する。
指定できるのは次のどちらかである:
-
-
- c
- 転送完了
- i
- 転送未完了
-
-
ファイル
- /usr/adm/xferlog