XCloseDisplay(3) X サーバへの接続と接続の切断を行なう

Other Alias

XOpenDisplay

書式

Display *XOpenDisplay(display_name)

      char *display_name;

XCloseDisplay(display)

      Display *display;

引き数

display
X サーバへの接続を指定する。
display_name
ハードウェアのディスプレイ名を指定する。 これは使用するディスプレイと通信ドメインを決める。 POSIX 準拠のシステムでは、display_name が NULL の場合には DISPLAY 環境変数の値が使われる。

説明

関数 XOpenDisplayDisplay 構造体を返す。この構造体は X サーバへの接続を与え、 またその X サーバ に関する全ての情報を持っている。 XOpenDisplay は TCP, DECnet 通信プロトコル、またはローカルのプロセス間通信プロトコ ルを使ってアプリケーションと X サーバを接続する。 hostname がホストのマシン名で、1つのコロン(:)がホスト名とディスプレイ 番号を区切っている場合、 XOpenDisplay は TCP ストリームを使って接続を行う。 hostname が指定されていない場合、Xlib は最も通信が速いと思われるものを 使用する。 hostname がホストのマシン名で、2つのコロン(::)がホスト名とディスプレイ 番号を区切っている場合、 XOpenDisplay は DECnet を使って接続を行う。 単独の X サーバが、これらの転送機構のどれかあるいは全てを同時にサポー トしていることがある。 特定の Xlib の実装では、これら以外の通信機構をサポートしていることもあ る。

成功した場合には XOpenDisplayDisplay 構造体へのポインタを返す。この構造体は <X11/Xlib.h> で定義されている。 失敗した場合には、 XOpenDisplay は NULL を返す。 XOpenDisplay の呼び出しに成功した後は、クライアントはこのディスプレイの全てのスクリー ンを使うことができる。 引き数 display_name で指定したスクリーンの数は マクロ DefaultScreen (あるいは関数 XDefaultScreen )で返される。 Display および Screen 構造体の要素は、専用のマクロや関数を使った場合だけアクセスが許される。 Display 構造体の情報を取得するマクロと関数の使用については、2.2.1 節を参照する こと。

XCloseDisplay 関数は Display 構造体で指定したディスプレイの X サーバへの接続を閉じ、全てのウィンド ウ、リソースID( (Window, Font, Pixmap, Colormap, Cursor, GContext )、クライアントがこのディスプレイ上に作成した他のリソースを破棄する。 ただし、リソースの終了モードが変更されている場合、リソースは破棄されな い( XSetCloseDownMode を参照)。 したがって、これらのウィンドウ、リソースID, その他のリソースはふたたび 参照してはならない。参照した場合にはエラーとなる。 プログラムを終了する前には、 XCloseDisplay を明示的に呼ぶべきである。 これは、 XCloseDisplay が最後の XSync 操作を行なうことにより、ペンディングされているエラーが全て通知されるか らである。

XCloseDisplay はエラー BadGC を起こすことがある。