ul(1) 入力中のアンダーライン生成コードを端末のシーケンスに変換する

書式

ul [-i ] [-t terminal ] [name ... ]

解説

ul は、 指定されたファイル (指定されていなければ標準入力) を読み、 アンダーラインを表示すべき部分を、環境変数 TERM で定義されている端末にあわせてアンダーラインを表示するシーケンスに変換する。 アンダーラインのシーケンスを決定するために、 terminfo データベースが読み込まれる。 端末がアンダーライン機能を持たず、強調表示機能を持っている場合には、 強調表示を代わりに使用する。もし端末が二重印字できるか、端末自体に アンダーラインを扱う機能があるならば、 ulcat(1) と同じになる。 端末がアンダーラインを扱えない場合は、アンダーラインは無視される。

以下のオプションが利用可能である:

-i
アンダーラインのかわりに、次の行の当該位置にダッシュ `-' を表示する。 これは、CRT 端末上で nroff 出力のアンダーラインを見たいときに有効である。
-t terminal
端末タイプを、環境変数で指定されたものの代わりに terminal にする。

環境変数

以下の環境変数が利用される:

TERM
変数は、tty デバイスに対応する、デバイスの端末能力記述 ( terminfo(5) を参照すること) を得るために利用される。 TERM は、ログイン時に、 /etc/ttys に指定されたデフォルト端末タイプに設定されるか、 ログイン処理中に、 ユーザによって、そのユーザの login ファイルのなかで設定される ( setenv(1) を参照すること)。

バグ

nroff は、通常、テキストにアンダーラインを入れるためにバックスペースと アンダーライン文字を連続して出力する。 ul は、このカーソルの逆方向への移動の最適化までは行わない。

歴史

コマンドは BSD 3.0 から登場した。