書式
rpcinfo -p [host ] rpcinfo [-n portnum ] -u host program [version ] rpcinfo [-n portnum ] -t host program [version ] rpcinfo -b program version rpcinfo -d program version説明
rpcinfo は、 RPC サーバに対して RPC 呼び出しを行い、得られた情報を表示する。オプション
- -p
- host の portmapper を検出し、 そこに登録されている全ての RPC プログラムの一覧を表示する。 host が指定されていない場合、 hostname(1) で返される値がデフォルトになる。
- -u
- UDP を用いて、指定した host 上の program の手続き 0 に対し、 RPC 呼び出しを行う。 そして、応答があったか否かを報告する。
- -t
- TCP を用いて、指定した host 上の program の手続き 0 に対し、 RPC 呼び出しを行う。 そして、応答があったか否かを報告する。
- -n
- -t や -u オプションのポート番号として、 portmapper に与えられたポート番号ではなく、 portnum を使う。
- -b
- UDP を用いて、引き数 program と version で指定されたプログラムの手続き 0 に対して、 RPC ブロードキャストを行う。 そして、応答があった全てのホストについて報告する。
- -d
- program と version で指定された RPC サービスについて登録を削除する。 このオプションは、スーパーユーザーだけが実行できる。
引き数 program は、名前・番号のいずれでも構わない。
version が指定された場合、 rpcinfo は指定された program のそのバージョンの呼び出しを試みる。 version が指定されていない場合、 rpcinfo は、指定された program に対してバージョン 0 の呼び出しを行うことにより、 登録されている全てのバージョン番号を検索しようと試みる (この場合、バージョン 0 が存在しないことを仮定している。 もし存在すれば、 rpcinfo は、代わりに極端に高いバージョン番号に対して呼び出しを行うことで、 この情報を取得しようとする)。 さらに、 rpcinfo は、登録されている各バージョンについて呼び出しを行おうとする。 注意: -b と -d オプションでは、バージョン番号が必要である。
例
ローカルマシンに登録されている、全ての RPC サービスについて表示するには、次のようにすること:
example% rpcinfo -p
klaxon という名前のホストに登録されている、全ての RPC サービスについて表示するには、次のようにすること:
example% rpcinfo -p klaxon
Yellow Page サービス (訳註: NIS) が稼働している、 ローカルネット上の全てのマシンについて表示するには、 次のようにすること:
example% rpcinfo -b ypserv 'version' | uniq
'version' のところには、 上記の -p オプションの結果から得られた、 現在の Yellow Page サービスのバージョンを使う。
バージョン 1 の walld サービスを削除するには、次のようにすること:
example% rpcinfo -d walld 1
バグ
SunOS 3.0 以前のリリースでは、 ネットワークファイルシステム (NFS) は 自分自身を portmapper に登録しない。 そのため、 このようなリリースの OS が稼働しているホストの NFS サーバについては、 RPC 呼び出しをするために rpcinfo を使うことはできない。翻訳者謝辞
この man ページの翻訳にあたり、 FreeBSD jpman project <http://www.jp.freebsd.org/man-jp/> による翻訳を参考にさせていただいた。