書式
Section "Device"
Identifier "devname"
Driver "r128"
...
EndSection
説明
r128 は ATI Rage 128 ベースのビデオカード用の XFree86 ドライバである。 このドライバは 8, 15, 16, 24 bpp に完全対応し、 描画プリミティブのハードウェアアクセラレーション、 ハードウェアカーソウル、 1800x1440 @ 70Hz までのビデオモード、 ダブルスキャンモード(320x200 や 320x240), 全ての深さでのγ補正、 完全にプログラム可能なドットクロック、 仮想端末切り替え時の頑健なテキストモード復元 に対応している。対応ハードウェア
r128 は、全ての ATI Rage 128 ベースのビデオカードに対応している。 これには Rage Fury AGP 32MB, XPERT 128 AGP 16MB, XPERT 99 AGP 8MB が含 まれる。詳細設定
詳細設定の一般的な部分については XF86Config(5x) を参照すること。 このセクションではこのドライバ固有の詳細設定のみを扱う。このドライバはカードの初期化に必要なデバイス情報は全て自動検出する。 しかし、自動検出がうまくいかない場合には指定してやる必要がある:
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VideoRam - キロバイト単位
MemBase - リニアフレームバッファの物理アドレス
IOBase - メモリマップト I/O レジスタの物理アドレス
ChipID - PCI のデバイス ID
以下のドライバオプション( Options 項目)がサポートされている:
- Option "SWcursor" "boolean"
- ソフトウェアカーソルを選択する。 デフォルト値: off
- Option "NoAccel" "boolean"
- ハードウェアアクセラレーションを有効または無効にする。 デフォルト値: アクセラレーションは有効である
- Option "Dac6Bit" "boolean"
- 8 bpp モード時に、色要素ごとに6ビットを使う設定(VGA モードのエミュレート) を有効または無効にする。デフォルトでは、色要素ごとに 8 ビット全てが 使われる。 デフォルト値: off
- Option "VideoKey" "integer"
- このオプションは YUV ビデオオーバーレイキーに対するデフォルトの ピクセル値を上書きする。 デフォルト値: 未定義
- Option "Display" "string"
-
液晶パネルに対応しているデバイスについて、モードを設定する。
以下のモードに対応している:
"FP" - 液晶パネルを使う
"CRT" - CRT を使う
"Mirror" 液晶パネルと CRT を両方使う
"BIOS" - BIOS で設定されているモードを使う
デフォルト値は FP である。
以下の Option 項目のほとんどは x86 以外のアーキテクチャで重要となる:
- Option "ProgramFPRegs" "boolean"
- 液晶パネルのレジスタのプログラミングを有効または無効にする。 このオプションは液晶パネルを傷つけるかもしれない点に注意すること。 したがって、 自分自身の責任で 利用すること。 デフォルト値はデバイスによって異なる。
- Option "PanelWidth" "integer"
- Option "PanelHeight" "integer"
- 液晶パネルのサイズ(ピクセル数)を上書き設定する。 これらのオプションは液晶パネルのレジスタをプログラムするために使われ、 通常はビデオカードの BIOS を使って決められる。 大きさが間違っている場合にはシステムがハングすることもある。
- Option "UseFBDev" "boolean"
- OS 固有のフレームバッファインタフェースの使用を有効または無効にする(必 ずしも全ての OS がフレームバッファに対応しているわけではない)。 詳しくは fbdevhw(4) を参照すること。 デフォルト値: off
その他にも、以下の Option 項目に対応している:
- Option "ShowCache" "boolean"
- オフスクリーンキャッシュメモリの表示を有効または無効にする。 開発用のデバッグオプションである。 デフォルト値: off
作者
Rickard E. (Rik) Faith [email protected] Kevin E. Martin [email protected]