pstree(1) プロセスのツリーを表示する

書式

pstree [-a] [-c] [-h|-Hpid] [-l] [-n] [-p] [-u] [-G|-U] [pid|user]
pstree -V

説明

pstree は実行中のプロセスをツリー形式で表示する。 ツリーは pid を起点とする。 pid が省略されると init を起点とする。 ユーザー名が指定されると、 そのユーザーのプロセスを起点とする全てのプロセスツリーを表示する。

同じ内容の分岐があると、 pstree はそれらを [] で括り、繰り返し数を前に付けてまとめる。 例えば


    init-+-getty
         |-getty
         |-getty
         `-getty


init---4*[getty]
となる。

オプション

-a
コマンドラインの引数を表示する。 プロセスのコマンドラインがスワップアウトされているときは、 そのプロセスを括弧で括って表示する。 -a は暗黙の内に [] によるまとめ表示を無効にする。
-c
同じ内容のサブツリーをまとめない。 デフォルトでは、可能な限り常に同内容のサブツリーをまとめる。
-G
VT100 の 罫線文字 (line drawing character) を使う。
-h
カレントプロセスとその先祖のプロセスを強調表示する。 ターミナルが強調表示をサポートしていなかったり、 カレントプロセスとその上位グループのいずれもが ツリーに属していなければ、この指定は単に無効となる。
-H
-h と似ているが、指定したプロセスを強調表示する。 -h とは違い、 pstree-H の強調表示ができない場合には失敗する。
-l
長い行を表示する。 デフォルトでは、長い行はディスプレイの幅で打ち切られる。 出力が tty 以外に送られる場合や、 ディスプレイの幅が分からない場合は 132 桁で打ち切られる。
-n
同じ親を持つプロセスどうしを、名前でなく PID でソートする。(数値ソート)
-p
PID を表示する。PID は10進数でプロセス名の後に括弧付で表示される。 -p を付けると、ツリーのまとめ表示は行わない。
-u
uid の遷移を表示する。 プロセスの uid が親の uid と異なる時は、 常にその新しい uid がプロセス名の後に括弧付で表示される。
-U
UTF-8 (Unicode) の罫線文字 (line drawing character) を使う。 Linux 1.1-54 以降においては、コンソールは echo -e '\033%8' で UTF-8 モードに入り、 echo -e '\033%@' で終了する。
-V
バーション情報を表示する。

ファイル

/proc   proc ファイルシステムの場所

著者

Werner Almesberger <[email protected]>