書式
pack_cis [-o outfile] infile説明
pack_cis は、 PCMCIA のカード情報構造体 (Card Information Structure: CIS) をテキストで記述したものを、 (本来の) パックされたバイナリ表現に変換する。
- 訳注: 本ページではテキストによる記述を「CIS 記述」、 パックされたバイナリ表現を「(パック済み) CIS」とする。
dump_cis ユーティリティによる出力の全てをパースすることはできないが、 十分用の足りるサブセットをパースすることができる。 pack_cis の基本的な用途は、不完全/不正確な、あるいは壊れた CIS 構造体を 持つカードに対して、代替用の CIS ファイルを作ることである。 従って、サポートされているタプルのタイプは、 正しく構成された典型的な I/O カードにとって重要なものにほぼ限られている。
デフォルトでは、パックされたデータは標準出力に書き出される。
フォーマット
CIS 記述を書きはじめるときにもっとも良いやり方は、 dump_cis を用いてカードから CIS データを取得したり、 あるいは PCMCIA のソースツリーの etc/cis/ で配布されている CIS ファイルを調べることである。CIS の基本的な構造は、タプル記述のリストである。 ハッシュ記号 ("#") 以降はすべてコメントとみなされる。 複数機能の CIS は以下の表記によって記述できる。
-
[common tuple list] mfc { [tuple list for function 0] }, { [tuple list for function 1] }
オプション
- -o outfile
- パック済み CIS を指定ファイルに書き出す。
ファイル
- /etc/pcmcia/cis
- パック済み CIS ファイルの標準的な置き場所