書式
od [OPTION]... [FILE]...od [-abcdfilosx]... [FILE] [[+]OFFSET[.][b]]
od --traditional [OPTION]... [FILE] [[+]OFFSET[.][b] [+][LABEL][.][b]]
説明
FILE を明確な表現形式 (デフォルトは8進数) で標準出力に書き出します。 FILE が 2 個以上の場合は、記述された順番で連結され、入力されます。 FILE を指定しないか、 - の場合、標準入力から読み込みます。
一番目と二番目の使用法は両方使用できます。最後のオペランドが + で始まるか、 (オペランドが 2 個で) 数字の場合には二番目の使用法と見なされます。 OFFSET オペランドは -j OFFSET と同じです。LABEL は表示される最初のバイトの 仮想的なアドレスで、ダンプ処理されるにつれて増加します。 OFFSET および LABEL に 0x または 0X 接頭辞をつけると16進数を表します。 接尾子 . は 8 進数を表します。接尾子 b は 512 倍を表します。
長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。
- -A, --address-radix=RADIX
- ファイルオフセットの表示形式を指定する RADIX は [doxn] のいずれかで、 それぞれ 10進、8進、16進、なし、である
- -j, --skip-bytes=BYTES
- ファイルの先頭より BYTES 分スキップする
- -N, --read-bytes=BYTES
- ダンプする範囲を入力の先頭 BYTES バイト分に限定する
- -S BYTES, --strings[=BYTES]
- BYTES 個以上の印字可能な文字から成る文字列を出力する BYTES が指定されなかった場合は 3 が使われる
- -t, --format=TYPE
- 出力フォーマットを指定する
- -v, --output-duplicates
- * マークによる出力行の省略をやめる
- -w[BYTES], --width[=BYTES]
- 一行あたりの出力バイト数を BYTES バイトにする BYTES が指定されなかった場合は 32 が使われる
- --traditional
- 上記の 3 番目の形式の引数を受け付ける
- --help
- この使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
古い書式指定を混合させてもかまいません。それらは累加されます:
-
-a -t a と同様。文字名を表示する。最上位ビットは無視される
- -b -t o1 と同様。 8 進数で表示する
- -c -t c と同様。表示可能文字または \ エスケープ文字で表示する
- -d -t u2 と同様。符号なし 10 進数 2 バイトで表示する
- -f -t fF と同様。浮動小数点で表示する
- -i -t dI と同様。 10 進整数で表示する
- -l -t dL と同様。 10 進長整数で表示する
- -o -t o2 と同様。 8 進数 2 バイトで表示する
- -s -t d2 と同様。 10 進数 2 バイトで表示する
- -x -t x2 と同様。 16 進数 2 バイトで表示する
- -b -t o1 と同様。 8 進数で表示する
TYPE は次のいずれか一つ以上を指定します:
- a
- 文字名。最上位ビットは無視される
- c
- 表示可能文字または \ エスケープ文字
- d[サイズ]
- 符号付き 10 進数 1 整数 (integer) のサイズ指定
- f[サイズ]
- 浮動小数点 1 整数 (integer) のサイズ指定
- o[サイズ]
- 8 進数 1 整数 (integer) のサイズ指定
- u[サイズ]
- 符号なし 10 進数 1 整数 (integer) のサイズ指定
- x[サイズ]
- 16 進数 1 整数 (integer) のサイズ指定
ここでのサイズの指定は数字です。タイプが [doux] に含まれるなら、サイズには、 C は sizeof(char) として、 S は sizeof(short) として、 I は sizeof(int)、 または L は sizeof(long) も指定できます。またタイプが f ならば、さらに F は sizeof(float) として、 D は sizeof(double) として、または L は sizeof(long double) として指定できます。
どのタイプの場合も z を接尾辞として付けると、各行の後ろに表示可能文字が 出力されます。
BYTES が 0x か 0X で始まっている場合は 16 進数と解釈されます。 BYTES には以下の倍数接尾辞を後ろに付けることができます。
- b
- 512
- KB
- 1000
- K
- 1024
- MB
- 1000*1000
- M
- 1024*1024
G, T, P, E, Z, Y についても同様です。
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> od の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書を参照する場合は info coreutils 'od invocation' を実行してください。
例
- od -A x -t x1z -v
- 16 進形式の出力を表示する
- od -A o -t oS -w16
- od で使用されるデフォルトの出力フォーマット
作者
作者 Jim Meyering。著作権
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