modinfo(8) Linux カーネルモジュールに関する情報を表示するプログラム

書式

modinfo [-0] [-F field] [modulename|filename ...]

modinfo -V

modinfo -h

説明

modinfo はコマンドラインで与えられた Linux カーネルモジュールから 情報を引き出す。 モジュール名がファイル名でない場合、 modprobe(8) と同様に /lib/modules/version というディレクトリが検索される。
 

modinfo は、読みやすいようにデフォルトで fieldname : value の形式で各属性を列挙する。 ファイル名も同じように列挙される (本当は属性ではないが) 。
 

このバージョンの modinfo はどの Linux カーネルアーキテクチャの モジュールも理解することができる。

オプション

-V --version
modinfo のバージョンを表示する。 下位互換性の項目に注意。 modinfo.old のバージョンが表示されるかもしれない。
 
-F --field
このフィールドの値だけを 1 行ずつ表示する。 スクリプトでは非常に便利である。 フィールド名は大文字小文字を区別しない。 よく用いられるフィールド (全てのモジュールに存在するとは限らない) には author, description, license, param, depends, alias といったものがある。 param, alias, depends フィールドは複数あることが多い。 特別なフィールド filename はモジュールのファイル名を列挙する。
 
-0 --null
フィールドの値を区切るのに改行ではなく ASCII 0 (ヌル) 文字を使う。 理論的には改行がフィールドの中に現れることもあるため、 スクリプトでは有用である。
 
-a -d -l -p -n
それぞれ author, description, license. param, filename の ショートカットである。 古い modutils の modinfo からの移行を容易にするためのものである。
 

下位互換性

このバージョンの modinfo は、 カーネル 2.5.48 およびそれ以降のためのものである。 古い形式のモジュールに対応したカーネルを検出すると、 その場で modprobe.old を実行しようとする。 そのため、ユーザは全く意識しなくてよい。

このバージョンの modinfo の出力は 古いバージョンに比べてより単純でより一般的になっていることに注意。 デフォルトの出力を使おうとするスクリプトは 複雑な出力で混乱するかもしれない。
 

新しい modinfo が常に使われるように、 強制的に設定することもできる。 NEW_MODINFO 環境変数を設定すればよい。
 

著作権

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