mkreiserfs(8)
Linux ReiserFS ファイルシステムの作成ツール
書式
mkreiserfs
[ -dfV ]
[ -b | --block-size N ]
[ -h | --hash HASH ]
[ -u | --uuid UUID ]
[ -l | --label LABEL ]
[ --format FORMAT ]
[ -q | --quiet ]
[ -j | --journal-device FILE ]
[ -s | --journal-size N ]
[ -o | --journal-offset N ]
[ -t | --transaction-max-size N ]
[ -B | --badblocks file ] device
[ filesystem-size ]
説明
mkriserfs はデバイス (普通はディスクパーティション) 上に
Linux ReiserFS ファイルシステムを作成する。
- device
-
デバイスまたはパーティションに対応するスペシャルファイル
(例えば、/dev/hdXX は IDE ディスクパーティションで、
/dev/sdXX は SCSI ディスクパーティションである)。
- filesystem-size
-
ファイルシステムのサイズ (ブロック単位)。
省略された場合、mkreiserfs が自動的に設定する。
オプション
- -b | --block-size N
-
N はブロックサイズ (バイト単位) である。
512-8192 の範囲で 2 の累乗の値だけを設定できる。
- -h | --hash HASH
-
HASH はどのハッシュ関数で
ディレクトリ内のファイル名をソートするかを指定する。
r5, rupasov, tea から選択すること。
r5 がデフォルトである。
- --format FORMAT
-
FORMAT は新規のファイルシステムに使うフォーマットを指定する。
フォーマットは 3.5 または 3.6 を選択すること。
何も指定しない場合、mkreiserfs は
動作しているカーネルが 2.4 以降ならばフォーマット 3.6 で作成する。
カーネルが 2.2 ならばフォーマット 3.5 で作成する。
それ以外のカーネルのときは作成を拒否する。
- -u | --uuid UUID
-
ファイルシステムの Universally Unique IDentifier
(全世界で重なることのない一意な識別子) に UUID を設定する
(uuidgen(8) を参照)。
UUID のフォーマットはハイフンで区切った 16 進数の文字列である。
たとえば、"c1b9d5a2-f162-11cf-9ece-0020afc76f16"。
このオプションを指定しなかった場合、
mkreiserfs はデフォルトで新しい UUID を生成する。
- -l | --label LABEL
-
ファイルシステムのボリュームラベルを設定する。
LABEL は最大 16 文字である。
17 文字以上の場合、mkreiserfs は文字列を切り詰める。
- -q | --quiet
-
メッセージ・進捗状況・質問を表示させず、
mkreiserfs が寡黙に動作するように設定する。
エンドユーザが使うためだけにあり、
スクリプト中で mkreiserfs を動作させるときに役立つ。
- -j | --journal-device FILE
-
FILE はファイルシステムのジャーナルが置かれる
ブロックデバイス名である。
- -o | --journal-offset N
-
N はジャーナルを別のデバイス上に置く場合の
ジャーナルの開始オフセットである。
デフォルトは 0 である。
ジャーナルをホストデバイスに置く場合、N は何も影響しない。
- -s | --journal-size N
-
N
はジャーナルのサイズ (ブロック数) である。
ジャーナルを別のデバイス上に置く場合、
これがデバイスが持つジャーナルのブロック数のデフォルトサイズになる。
ジャーナルをホストデバイス上に置く場合、
このサイズのデフォルト値は 8193 で、
指定可能な最大値は 32749 である (ブロックサイズが 4k のとき)。
最小値は (ジャーナルをホストデバイス上に置く場合も、
別のデバイス上に置く場合も) 513 ブロックである。
- -t | --transaction-max-size N
-
N
はジャーナルのトランザクションサイズパラメータの最大値である。
デフォルト値と最大値は 1024 ブロックである。
この値はジャーナルの半分以下のサイズにすべきである。
不正な値が指定された場合は自動的に調整される。
- -B | --badblocks file
-
file
はファイルシステム上で不正とマークされたブロックのリストが
書かれるファイルの名前である。
このリストは /sbin/badblocks -b block-size device で作成できる。
- -f
-
デバイスがディスク全体である場合・
デバイスがマウントされていると検出された場合・
デバイスがブロックデバイスでない場合であっても、
mkreiserfs に処理を続行させる。
-f を 2 回以上指定すれば、ユーザに確認させないようにできる。
- -d
-
mkreiserfs の処理の間にデバッグ情報を表示させるように設定する。
- -V
-
バージョン情報を表示して、終了する。
バグ
バグは、できる限り多くの情報 (ハードウェア・カーネル・パッチ・設定・
表示された全てのメッセージ) とともに、
ReiserFS の開発者 <
[email protected]> に報告してほしい。
関連する情報があるかもしれないので syslog を調べてほしい。