書式
mkcfm [CID-font-directory-name]説明
X のフォントパスには通常、CID フォントディレクトリは一つしか含まれない。 これは普通は /usr/X11R6/lib/X11/fonts/CID である。 引き数を指定しなければ、mkcfm はこのディレクトリの サブディレクトリを調べ、見つけた CIDFont ファイル(文字の記述)および CMap ファイル(文字マップ)のそれぞれに対してフォントメトリックファイル のサマリを一つ生成する。 このフォントメトリックファイルのサマリは、既存の CFM サブディレクトリ に置かれる。 CFM サブディレクトリは、CID フォントがインストールされた時に作られる。CIF フォントディレクトリを引き数として指定した場合は、 mkcfm はそのディレクトリのサブディレクトリを調べ、 見つけた CIDFont ファイルおよび CMap ファイルのそれぞれに対して フォントメトリックファイルのサマリを一つ生成する。 mkcfm は CID フォントディレクトリの AFM サブディレクトリに置かれている フォントメトリックファイルのサマリを計算する。
これらのサマリは CID フォントのラスタライザが、X のフォント呼び出しへ の応答速度を向上させるために必要とする。 これらのファイルがなければ、CID ラスタライズは通常、フォントが呼び出さ れるたびに巨大なフォントメトリックファイル群を全て調べ、サマリを計算し なければならない。 大きな CID フォントを呼び出した際にはかなりの待ち時間があることが わかるだろう。
ファイル
- .afm ファイル群 それぞれの CID フォントファイルはフォントメトリックファイル(.afm ファイル)を持っているはずである。 mkcfm はこのフォントメトリックファイルのサマリファイル(.cfm ファイル)を作成する。 CID フォントディレクトリのサブディレクトリに置かれているフォントに 変更があれば、必ず mkcfm を実行しなければならない。 例えば、新しい CID フォントをインストールした場合などである。
- .cfm ファイル群 フォントメトリックファイル(.afm)のサマリ。 mkcfm が生成する。