書式
mii-tool [-v, --verbose] [-V, --version] [-R, --reset] [-r, --restart] [-w, --watch] [-l, --log] [-A, --advertise=media,...] [-F, --force=media] [interface ...]
説明
このユーティリティは、ネットワークインターフェースの Media Independent Interface (MII, メディアに依存しないインターフェース) ユニットの 状態を調査・設定する。 ファストイーサーネット (fast ethernet) アダプタの多くは、 リンク速度とデュプレクス (duplex) 設定を 自動ネゴシエーションするために MII を使う。インテリジェントネットワークデバイスの多くは、 どのようなメディア技術がサポートされているかを通信し、 共通にサポートされている最速のメディア技術を選択するために、 自動ネゴシエーションプロトコルを使う。 -A と --advertise オプションは、 MII に対して機能の一部のみを告知させるようにするために使われる。 単一スピードのハブのようなパッシブなデバイスのなかには、 自動ネゴシエーションができないものがある。 このようなデバイスに対処するため、 MII プロトコルでは、 10baseT と 100baseT のリンク速度のどちらであるかを単純に検知して、 リンクを確立することができる。 -F と --force オプションは、 MII に対して、自動ネゴシエーションをさせるのではなく、 強制的に 1 つのモードで動作させるようにする。 -A と -F オプションは互いに排他的である (同時に指定することはできない)。
デフォルトの簡単な出力では、 各インターフェースについて、 ネゴシエーションされたリンク速度とリンク状態が表示される。 インターフェースがコマンドラインで指定されていない場合、 mii-tool は eth0 〜 eth7 のうち 使用可能な全てのインターフェースを調べる。
オプション
- -v, --verbose
- より詳細な MII 状態の情報を表示する。 このオプションを 2 個指定した場合、 MII レジスタのそのままの内容も表示する。
- -V, --version
- プログラムのバージョン情報を表示する。
- -R, --reset
- MII をデフォルトの設定にリセットする。
- -r, --restart
- 自動ネゴシエーションを再スタートさせる。
- -w, --watch
- インターフェースを監視し、リンク状態を報告させる。 MII インターフェースは 1 秒ごとに poll される。
- -l, --log
- -w とともに使用すると、 リンク状態の変更を標準出力でなくシステムログに記録する。
- -F media, --force=media
- 自動ネゴシエーションを無効にして、 MII を強制的に 100baseTx-FD, 100baseTx-HD, 10baseT-FD, 10baseT-HD のいずれかで動作させる。
- -A media,..., --advertise=media,...
- 自動ネゴシエーションを有効にして、再スタートさせる。 さらに、指定したメディア技術のみが使用可能なことを告知する。 複数のメディア技術を指定する場合は、コンマで区切らなけらばならない。 指定可能なメディア技術は、 100baseT4, 100baseTx-FD, 100baseTx-HD, 10baseT-FD, 10baseT-HD である。