mga(4) Matrox 用ビデオドライバ

書式

Section "Device"
Identifier "devname"
Driver "mga"
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EndSection

説明

mga は Matrox 製ビデオカード用の XFree86 ドライバである。 このドライバは完全にアクセラレーションが効き、フレームバッファの深さと しては 8, 15, 16, 24 に対応し、さらに 8+24 オーバーレイモードに対応している。 深さ 8 では全てのビジュアル型に対応し、8+24 モードを除く他の全ての ドライバは TrueColor と DirectColor の両方に対応している。 8+24 モードは PseudoColor, GrayScale, TrueColor に対応している。 また、マルチヘッドの構成にも対応している。 TexturedVideo 機能またはビデオオーバーレイ機能を持っている G200 以降のシステムでは XVideo 機能拡張に対応している。

対応ハードウェア

mga ドライバは以下の Matrox 製チップをベースとして PCI および AGP ビデオカードに対応している:
MGA2064W
Millennium (オリジナル)
MGA1064SG
Mystique
MGA2164W
Millennium II
G100
G200
Millennium G200 および Mystique G200
G400

詳細設定

詳細設定の一般的な部分については XF86Config(5x) を参照すること。 このセクションではこのドライバ固有の詳細設定のみを扱う。

ドライバはチップセットの種類を自動検出するが、 以下のチップセット名を設定ファイルの "Device" セクションの ChipSet 項目で指定し、自動検出の結果を上書きすることができる(指定しなくてもよ い)。

"mga2064w", "mga1064sg", "mga2164w", "mga2164w agp", "mgag100", "mgag200", "mgag200 pci" "mgag400"

このドライバは Millennium II を除く全てのチップについてビデオメモリの 量を自動検出する。Millennium II の場合は、デフォルト値の 4096 KB が設 定される。Millennium II を使う場合は、実際のメモリ量は設定ファイルの "Device" セクションの VideoRam 項目に指定すべきである。

以下のドライバオプション( Options 項目)がサポートされている:

Option "ColorKey" "integer"
8+24 オーバーレイモードで動作する時に、深さ 8 のプレーンに対する透過キー に使われるカラーマップインデックスを設定する。 この値は 2-255 の範囲でなければならない。 デフォルト値: 255
Option "HWCursor" "boolean"
ハードウェアカーソルを有効または無効にする。 デフォルト値: on
Option "MGASDRAM" "boolean"
G100, G200, G400 カードが SDRAM を積んでいるかどうかを指定する。 ドライバは、この情報をカードの PCI サブシステム ID を元に自動検出しよう とする。このオプションを使うと自動検出の結果を上書きできる。 mga ドライバは、マルチヘッド構成では二番目のカードが SDRAM を積んでい るかどうか自動検出できないので、このオプションはマルチヘッド構成では 指定する必要があることが多い。 デフォルト値: 自動検出
Option "NoAccel" "boolean"
アクセラレーションを有効または無効にする。 デフォルト値: アクセラレーションは有効
Option "OverclockMem"
一部の商用 X サーバで使われる値をクロックに設定する(G100, G200, G400 のみ)。 デフォルト値: off
Option "Overlay"
8+24 オーバーレイモードを有効にする。 深さ 24 のみで有効である。 (注意: G100 は 8+24 オーバーレイモードではアクセラレーションが効かない。 これはハードウェアの機能が不足しているからである。) デフォルト値: off
Option "PciRetry" "boolean"
PCI リトライを有効または無効にする。 デフォルト値: off
Option "Rotate" "CW"
Option "Rotate" "CCW"
ディスプレイを時計周りまたは反時計周りに回転させる。 このモードではアクセラレーションは効かない。 デフォルト値: 回転させない
Option "ShadowFB" "boolean"
シャドウフレームバッファレイヤの使用を有効または無効にする。 詳しい情報については shadowfb(4) を参照すること。 デフォルト値: off
Option "SyncOnGreen" "boolean"
同期信号を green 信号と重ねることを有効または無効にする。 デフォルト値: off
Option "UseFBDev" "boolean"
OS 固有の fb インタフェースの利用を有効または無効にする(全ての OS が対 応しているわけではない)。詳しくは fbdevhw(4) を参照すること。 デフォルト値: off
Option "VideoKey" "integer"
このオプションは YUV ビデオオーバーレイキーに対するデフォルトの ピクセル値を設定する。 デフォルト値: 未定義
Option "TexturedVideo" "boolean"
XvImage を利用し、ビデオオーバーレイではなくテクスチャエンジンを利用する。 このオプションは G200 と G400 のみでサポートされ、16 または 32 bpp で しか利用できない。 デフォルト値: off

作者

作者は以下のメンバーである: Radoslaw Kapitan, Mark Vojkovich, and also David Dawes, Guy Dirk Hohndel, Doug Merritt, Andrew E. Mileski, Andrew van der Stock, Leonard N. Zubkoff