memmem(3) 部分文字列の位置を示す

書式

#define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */
#include <string.h>


void *memmem(const void *haystack, size_t haystacklen,
const void *needle, size_t needlelen);

説明

memmem() 関数は、 haystacklen の大きさを持つメモリ領域 haystack の中で needlelen の大きさを持つ部分文字列 needle が 最初に現れる位置を見つける。

返り値

memmem() 関数は、部分文字列の開始を指すポインタを返し、もし部分文字列が 見つからない場合は NULL を返す。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

memmem() 関数はスレッドセーフである。

準拠

この関数は GNU による拡張である。

バグ

Linux のライブラリに関していうと、 libc 5.0.9 と それ以前のすべてのバージョンで、この関数は壊れている。 それらのライブラリでは needlehaystack 引数が 入れ替わっており、 needle が最初に出現する部分の最後を 示すポインタが返されていたのである。

新旧両方の libc ライブラリが、 needle が空の場合 (haystack のかわりに) haystack-1 が 返されるというバグを持っている。 そして、glibc 2.0 ではさらに悪くなっており、 haystack の最後のバイトへのポインタを返す。 これは glibc 2.1 で修正された。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。