lpoptions(1) プリンタのオプションやデフォルトの表示・設定を行う

書式

lpoptions [ -E ] [ -U username ] [ -h server[:port] ] -d destination[/instance] [ -o option[=value] ] ... [ -o option[=value] ]
lpoptions [ -E ] [ -U username ] [ -h server[:port] ] [ -p destination[/instance] ] -l
lpoptions [ -E ] [ -U username ] [ -h server[:port] ] [ -o option[=value] ] ... [ -o option[=value] ] [ -p destination[/instance] ] -r option
lpoptions [ -E ] [ -U username ] [ -h server[:port] ] -x destination[/instance]

説明

lpoptions はプリンタのオプションやデフォルトの表示・設定を行う。 引き数なしで実行すると、lpoptions はデフォルト・プリンタのオプションを表示する。 コマンドラインでは次のオプションが使用できる。
-E

CUPS サーバと交信するとき、暗号化を有効にする。
-U username

自分以外のユーザ名を使う。
-d destination[/instance]

destination をユーザのデフォルト・プリンタに設定する。 instance も指定すると、そのインスタンスが使用される。 ユーザにとっては、このオプションで指定するものが、 システムのデフォルト・プリンタに優先するわけである。
-h server[:port]

別のサーバを使用する
-l

プリンタに固有のオプションと、その現在の設定を表示する。
-o option[=value]

名前を指定した出力先に対して新しいオプションを指定する (訳注: 次項参照)。
-p destination[/instance]

このオプションによって指定した出力先 (destination) や (インスタンスまで指定していれば) インスタンス (instance) が、後に続くオプションの適用対象になる。 指定した名前のインスタンスが存在しなければ、作成される。
-r option

名前を指定した出力先に対して、指定したオプションを取り消す。
-x destination[/instance]

名前を指定した出力先や (インスタンスまで指定していれば) インスタンスの、 -o を使って指定したすべてのオプションを取り消す。 指定した名前のインスタンスが存在しない場合は、何もしない。

-o を使って、オプションの指定をしない場合は、 名前を指定したプリンタの現在のオプションが標準出力に表示される。

lpoptions コマンドで設定したオプションは、lp(1)lpr(1) コマンドがジョブをプリンタに渡すときに使用される。

ROOT ユーザが指定するオプション

root ユーザによって実行された場合、lpoptions はすべてのユーザにとってデフォルトになるオプションやインスタンスを取得・設定する。設定は /etc/cups/lpoptions に書き込まれる。

互換性


 lpoptions は CUPS 独自のものである。

ファイル

~/.cups/lpoptions - root 以外のユーザが作成した、ユーザごとのデフォルトとインスタンス。
/etc/cups/lpoptions - root ユーザが作成した、システム全体のデフォルトとインスタンス。

著作権

Copyright 2007-2011 by Apple Inc.