logger(1) syslog(3) システムログモジュールのシェルコマンドインターフェース

書式

logger [-isd ] [-f file ] [-p pri ] [-t tag ] [-u socket ] [message ... ]

説明

logger はシステムログにエントリを作成する。 loggersyslog(3) システムログモジュールのシェルコマンドインターフェースを提供する。

オプション:

-i
各行に logger プロセスのプロセス ID を記録する。
-s
システムログに記録したメッセージを標準エラー出力にも出力する。
-f file
指定したファイルの内容を記録する。
-p pri
メッセージを指定した優先度 (priority) で登録する。 優先度は数値もしくは ``機能分類.重要度'' の組で指定する。 例えば、``-p local3.info'' は、重要度 info rmational 機能分類 local3 としてメッセージを記録する。 デフォルトは ``user.notice'' である。
-t tag
ログを出力する各行に、指定した tag を共に記録する。
-u sock
組み込みの syslog ルーチンの代わりに sock で指定されたソケットに出力する。
-d
このソケットへのストリーム接続ではなく、データグラムを使う。
--
引数の終わり。 message をハイフン (-) で始められるようにする。 この機能はオリジナルの BSD logger コマンドにはない。 GNU 拡張である。
message
log ファイルに書き込むメッセージ。これが指定されず、かつ -f オプションも指定されなかった場合は、標準入力からの入力が記録される。

logger ユーティリティは成功した場合 0 を返し、エラーの場合は 0 より大きい値を返す。

指定できる機能分類名は以下の通り: auth, authpriv (機密に関わる種類のセキュリティ情報), cron, daemon, ftp, kern, lpr, mail, news, security (auth の同義語。使わない方が良い), syslog, user, uucp と、 local0 〜 local7。

指定できる重要度は以下の通り: alert, crit, debug, emerg, err, error (err の同義語。使わない方が良い), info, notice, panic (emerg の同義語。使わない方が良い), warning, warn (warning の同義語。使わない方が良い)。 これらの重要度の優先順位と意図する目的については、 syslog(3) を参照すること。

logger System rebooted
logger -p local0.notice -t HOSTIDM -f /dev/idmc

準拠

logger コマンドは St -p1003.2 互換のはずである。