ldexp(3) 浮動小数点実数と 2 の整数乗との積を計算する

Other Alias

ldexpf, ldexpl

書式

#include <math.h>


double ldexp(double x, int exp);
float ldexpf(float x, int exp);
long double ldexpl(long double x, int exp);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

ldexpf(), ldexpl():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

ldexp() 関数は、浮動小数点実数 x と 2 の exp 乗との積を返す。

返り値

成功すると、これらの関数は x * (2^exp) を返す。

exp がゼロの場合、 x が返される。

x が NaN の場合、NaN が返される。

x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。

結果がアンダーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、0 が返される。

結果がオーバーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
errnoERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
errnoERANGE が設定される。 アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

関数 ldexp(), ldexpf(), ldexpl() はスレッドセーフである。

準拠

C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。