書式
Section "InputDevice"
Identifier "idevname"
Driver "keyboard"
...
EndSection
説明
keyboard は XFree86 のキーボード用入力ドライバである。 このドライバは OS が提供する標準のキーボードインタフェースに対応する。 このドライバは現在はコア X サーバに組み込まれている。keyboard ドライバはキーボード入力デバイスとして動作し、X サーバのコアキーボード として利用できる。このドライバは現在はコア X サーバに組み込まれており、 複数インスタンスはまだサポートされていない。
詳細設定
詳細設定の一般的な部分と、全ての入力デバイスで利用できるオプションに ついては XF86Config(5x) を参照すること。 このセクションではこのドライバ固有の詳細設定のみを扱う。以下のドライバオプション( Options 項目)がサポートされている:
- Option "Protocol" "string"
- マウスのプロトコルを指定する。有効なタイプは以下の通り:
- Standard, Xqueue
- 必ずしも全てのプラットフォームで全てのプロトコルがサポートされているわ けではない。 デフォルト値: "Standard"
- Option "AutoRepeat" "delay rate"
- キーボードの自動リピートの動作を設定する。 全てのプラットフォームで実装されているわけではない。 delay はキーのリピートが始まるまでのミリ秒単位での時間である。 rate は秒あたりのキーリピートの回数である。 デフォルト値: "500 30"
- Option "XLeds" "ledlist"
- ledlist で指定したキーボードの LED を、伝統的な機能(Scroll Lock, Caps Lock, Num Lock)ではなく、クライアントが使えるようにする。 リストの範囲は 1 から 3 である。 デフォルト値: 空リスト
- Option "XkbDisable" "boolean"
- XKEYBOARD 機能拡張を有効または無効にする。 コマンドラインオプション -kb は、設定ファイルでのオプション指定より 優先される。 デフォルト値: XKB は有効
- Option "XkbRules" "rules"
- XkbModel, XkbLayout, XkbVariant, XkbOptions の設定を解釈するために使う XKB の規則ファイルを選択する。 デフォルト値: ほとんどのプラットフォームで "xfree86" だが、日本の PC-98 プラットフォームでは "xfree98" である。
- Option "XkbModel" "modelname"
- XKB のキーボード名を指定する。 デフォルト値: ほとんどのプラットフォームで "pc101" だが、 日本の PC-98 プラットフォームでは "pc98"、 x86 用 Solaris8 では "pc101_sol8x86" である。
- Option "XkbLayout" "layoutname"
- XKB のキーボードレイアウト名を指定する。 これは普通、キーボードの国や言語の種類である。 デフォルト値: ほとんどのプラットフォームで "us" だが、 日本の PC-98 プラットフォームでは "nec/jp" である。
- Option "XkbVariant" "variants"
- XKB のキーボードの可変要素を指定する。 これはキーボードレイアウトの詳細部分を改善するために利用できる。 デフォルト値: 未設定
- Option "XkbOptions" "options"
- XKB のキーボードのオプション要素を指定する。これはキーボードの 動作を改善するために利用できる。 デフォルト値: 未設定
この他にも利用可能な XKB 関連オプションがあるが、それらは上記の オプションと互換性がないので使わないほうがよい。 したがってここでは説明しない。