jl_dic_add バッファに辞書を追加する。(3) jl_dic_add_e() 環境に辞書を追加する。

形式

#include "jllib.h"
int
jl_dic_add(buf,dic_name,hindo_name, rev, prio,rw, hrw, pwd_dic, 
                              pwd_hindo, error_handler, message_handler)  
struct wnn_buf *buf;          /* バッファ */
char *dic_name;               /* 辞書名 */
char *hindo_name;             /* 頻度ファイル名 */
int rev;                      /* 逆変換かどうか(未使用) */
int prio;                     /* 優先度 */
int rw;                       /* 辞書のR/W */
int hrw;                      /* 頻度ファイルのR/W */
char *pwd_dic;                /* 辞書のパスワードファイル名 */
char *pwd_hindo;              /* 頻度ファイルのパスワードファイル名 */
int (*error_handler)();       /* エラー・ハンドラ */
int (*message_handler)();     /* メッセージ・ハンドラ */
int
jl_dic_add_e(env,dic_name,hindo_name, rev, prio,rw, hrw,pwd_dic, 
                              pwd_hindo, error_handler, message_handler)  
struct wnn_env *env;          /* 環境 */
char *dic_name;               /* 辞書名 */
char *hindo_name;             /* 頻度ファイル名 */
int rev;                      /* 逆変換かどうか(未使用) */
int prio;                     /* 優先度 */
int rw;                       /* 辞書のR/W */
int hrw;                      /* 頻度ファイルのR/W */
char *pwd_dic;                /* 辞書のパスワードファイル名 */
char *pwd_hindo;              /* 頻度ファイルのパスワードファイル名 */
int (*error_handler)();       /* エラー・ハンドラ */
int (*message_handler)();     /* メッセージ・ハンドラ */

機能

jl_dic_add は、バッファ buf 内の環境に、jl_dic_add_e は、環境 env に dic_name, hindo_name の辞書、頻度ファイルを追加する。 クライアント・サイトの辞書、頻度ファイルは、ファイル名の先頭 に ! をつけた名前をdic_name, hindo_name に指定する。

prio で、辞書の優先度を指定する。 rw, hrw で、辞書、頻度ファイルが読み取り専用か否かを指定する。

       WNN_DIC_RDONLY    読み取り専用
       WNN_DIC_RW        読み取り/書き込み可能
固形式辞書、および、読み取り専用辞書には、単語登録/削除ができない。

rev で、逆変換を行なうかどうか、指定する。

       WNN_DIC_ADD_REV   逆変換
       WNN_DIC_ADD_NOR   通常の変換
逆変換形式辞書に対してしか、逆変換は行なうことができない。

pwd_dic, pwd_hindo で、辞書及び頻度ファイルのパスワードの入っているファ イル名を指定する。 辞書及び頻度ファイルにパスワードが掛かっていない場合は、NULL を指定する。

エラー・ハンドラ error_handler で、辞書及び頻度ファイルが存在しない時に 作成するか否かを指定する。

       WNN_NO_CREAT      辞書は作らずその行はスキップする。
       WNN_CREATE        辞書は登録可能形式辞書として作成し読み込む。
                         頻度ファイルはその辞書に対する頻度ファイルと
                         して作成し読み込む。
       その他         (*error_handler)()を、メッセージとなる文字列
                         を引数として、辞書などを作成するか否かを返す
                         関数と見なしその関数を呼ぶ。
                         関数の返値が 1 なら作成し、0 なら作成しない。

メッセージ・ハンドラ message_handler が NULL でなければ、文字列を表示す る関数と見なし、辞書などを作成したというメッセージの表示を行なう。

これらのハンドラが必要なのは、jl_open の中で、バッチ的に辞書の 読み込みを行なうためである。    
辞書ファイルを作成する時には、逆引き形式で作成する。

リターンバリュー

正常終了時には辞書番号を返す。
異常終了時には -1 を返す。