install(1) install 8.22 のマニュアルページ

書式

install [OPTION]... [-T] SOURCE DEST
install [OPTION]... SOURCE... DIRECTORY
install [OPTION]... -t DIRECTORY SOURCE...
install [OPTION]... -d DIRECTORY...

説明

install プログラムは選択したコピー先にファイルをコピーします (通常は直前に コンパイルしたファイル)。 GNU/Linux システムですぐに使用できるパッケージ をダウンロードしてインストールしたい場合は yum(1) または apt-get(1) の ようなパッケージ管理プログラムを代わりに使用してください。

最初の 3 個の形式は SOURCE から DEST へ、または複数の SOURCE を既存の DIRECTORY にパーミッションおよび所有権、グループを設定しながらコピーします。 4 番目の形式は指定された DIRECTORY 全ての構成要素を作成します。

長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。

--backup[=CONTROL]
コピー先にファイルが存在する場合は各ファイルのバック アップを作成する
-b --backup と同様だが引数を取ることができない
-c
(無視される)
-C, --compare
コピー元とコピー先の組をそれぞれ比較する。それらが同じ 場合はコピー先を変更しない
-d, --directory
全ての引数をディレクトリとして扱う。指定したディレクトリ の構成要素を全て作成する
-D
DEST の前にあるすべての構成要素のうち最後のものを除いたもの を作成し、それから SOURCE から DEST へコピーする
-g, --group=GROUP
ファイルのグループを現在のプロセスグループの代わりに GROUP に設定する
-m, --mode=MODE
パーミッションを rwxr-xr-x ではなく MODE (chmod と同じ 指定方法) に設定する
-o, --owner=OWNER
所有権を設定する (スーパーユーザーのみ)
-p, --preserve-timestamps
SOURCE ファイルのアクセス時刻、変更時刻を コピー先の対応するファイルに設定する
-s, --strip
シンボルテーブルを strip する
--strip-program=PROGRAM
バイナリを strip する時に使用されるプログラム
-S, --suffix=SUFFIX
バックアップ接尾子を SUFFIX にする
-t, --target-directory=DIRECTORY
全ての SOURCE 引数を DIRECTORY にコピーする
-T, --no-target-directory
DEST を通常ファイルとして扱う
-v, --verbose
ディレクトリを作成したときにその名前を表示する
--preserve-context
SELinux セキュリティコンテキストを保持する
-Z, --context[=CTX]
コピー先ファイルの SELinux セキュリティコンテキストを デフォルトタイプに、指定された場合は CTX に、設定する
--help
この使い方を表示して終了する
--version
バージョン情報を表示して終了する

--suffix も環境変数 SIMPLE_BACKUP_SUFFIX も設定されていない場合、 バックアップ接尾辞は '~' になります。 バージョン管理方法は --backup オプションや VERSION_CONTROL 環境変数で 選択できます。以下の値を指定できます:

none, off
バックアップを作成しない (--backup を付けた時でも)
numbered, t
番号付きバックアップを作成する
existing, nil
番号付きバックアップがあれば番号付き、
そうでなければ、simple で作成する
simple, never
常に簡易バックアップを作成

GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> install の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書を参照する場合は info coreutils 'install invocation' を実行してください。

作者

作者 David MacKenzie。

著作権

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