if_nameindex(3) ネットワークインターフェースの名前とインデックスを取得する

Other Alias

if_freenameindex

書式

#include <net/if.h>


struct if_nameindex *if_nameindex(void);
void if_freenameindex(struct if_nameindex *ptr);

説明

if_nameindex() 関数は if_nameindex 構造体の配列を返す。 各構造体にはローカルシステムのネットワークインターフェースのいずれかの情報が入る。 if_nameindex 構造体には少なくとも以下のフィールドがある。

    unsigned int if_index; /* インターフェースのインデックス (1, 2, ...) */
    char        *if_name;  /*ヌル終端された名前 ("eth0" など) */

if_index フィールドにはインターフェースのインデックスが入る。 ifa_name フィールドはヌル終端されたインターフェース名を指す。 配列の最後は、 if_index が 0 で ifa_name が NULL のエントリで示される。

if_nameindex() が返すデータ構造体は動的に確保される。 必要なくなった際には if_freenameindex() で解放すべきである。

返り値

成功した場合には if_nameindex() は配列へのポインタを返す。エラー時には NULL が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

if_nameindex() が失敗した場合には以下の errno が設定される。
ENOBUFS
利用可能なリソースが十分にない。

if_nameindex() は、 socket(2), bind(2), ioctl(2), getsockname(2), recvmsg(2), sendto(2), malloc(3) に対して規定されているエラーのいずれかで失敗する場合がある。

バージョン

if_nameindex() 関数は glibc 2.1 で初めて登場したが、 glibc 2.3.4 より前のバージョンの実装では IPv4 アドレスを持つインターフェースのみをサポートしていた。 IPv4 アドレスを持たないインターフェースがサポートされているのは、 netlink をサポートするカーネルにおいてのみである。

準拠

RFC 3493, POSIX.1-2001.

この関数は BSDi 初めて登場した。

以下のプログラムはこのページで説明した関数の使い方を示している。このプログラムが生成する出力は以下のようになる。

$ ./a.out
1: lo
2: wlan0
3: em1

プログラムのソース

#include <net/if.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <unistd.h>
int
main(int argc, char *argv[])
{
    struct if_nameindex *if_ni, *i;
    if_ni = if_nameindex();
    if (if_ni == NULL) {
        perror("if_nameindex");
        exit(EXIT_FAILURE);
    }
    for (i = if_ni; ! (i->if_index == 0 && i->if_name == NULL); i++)
        printf("%u: %s\n", i->if_index, i->if_name);
    if_freenameindex(if_ni);
    exit(EXIT_SUCCESS);
}

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。