書式
groff -me [ options ] file ...troff -me [ options ] file ...
解説
本マニュアルページは、 groff 文書整形システムの一部である GNU バージョン -me マクロを解説します。 本バージョンは、GNU troff でも Unix troff でも使用可能です。 この troff マクロ定義パッケージは、 様々な書式の技術論文に対して、よくある形式の文書の整形機能を提供します。マクロリクエストの定義については後述します。 多くの troff リクエストは、本パッケージと組み合わせて使用すると危険ですが、 次のリクエストは、最初に .pp を使った後であれば問題なく使用する ことができます。
- .bp 新しいページを開始する .br 出力行をここで分割する .sp n n 個の空白行を挿入する .ls n (行間) n=1 シングルスペース, n=2 ダブルスペース .na 右端を揃えない .ce n 次の n 行を中央揃えにする .ul n 次の n 行に下線を引く
pic, eqn, refer, tbl といったプリプロセッサの出力を、入力として受け付けます。
関連ファイル
/usr/share/tmac/me.tmac (e.tmac へのラッパファイル)/usr/share/tmac/e.tmac
リクエスト
本リストは不完全です。 興味があるものの詳細については The -me Reference Manual を参照してください。
リクエスト 初期値 行分割説明
.(c - yes 中央揃えブロックの開始。
.(d - no 遅延テキストの開始。
.(f - no 脚注の開始。
.(l - yes リストの開始。
.(q - yes 大きな引用の開始。
.(x x - no
x
番の索引項目の開始。
.(z - no フローティングキープの開始。
.)c - yes 中央揃えブロックの終了。
.)d - yes 遅延テキストの終了。
.)f - yes 脚注の終了。
.)l - yes リストの終了。
.)q - yes 大きな引用の終了。
.)x - yes 索引項目の終了。
.)z - yes フローティングキープの終了。
.++ m H - no 論文の節の定義。
m
は論文の部分を定義します。
C
(章)、
A
(付録)、
P
(序文、例えば、アブストラクト、目次など)、
B
(参考文献)、
RC
(各章において 1 ページ目から開始する章)、
RA
(1 ページ目から開始する付録) のいずれかです。
.+c T - yes 章 (または付録等 .++ で設定したもの) の開始。
T
は章のタイトルです。
.1c 1 yes 新しいページを 1 コラムで整形。
.2c 1 yes 2 コラムで整形。
.EN - yes
eqn
や
neqn
が生成した式の後の空白。
.EQ x y - yes 式の前に置くことにより、
行を分割して空白を加えます。式番号は
y
です。
省略可能な引数 x は、
I
の場合式のインデント (デフォルト) を、
L
の場合式の左揃えを、
C
の場合式の中央揃えを、それぞれ意味します。
.GE - yes gremlin ピクチャの終了。
.GS - yes gremlin ピクチャの開始。
.PE - yes pic ピクチャの終了。
.PS - yes pic ピクチャの開始。
.TE - yes 表の終了。
.TH - yes 表の先頭部分の終了。
.TS x - yes 表の開始; x が
H
の場合、表の先頭部分を繰り返し使用します。
.b x no no
x
をボールドで表示します; 引数が無い場合にはボールドに移行します。
.ba +n 0 yes ベースインデントを
n
だけ増加させます。
このインデントは
(段落のような)
通常のテキストのインデントをセットするために使用されます。
.bc no yes 新しいコラムの開始。
.bi x no no
x
をボールドイタリックで表示 (フィルしない場合のみ)。
.bu - yes 小球 (bullet) が付いた段落の開始。
.bx x no no x を箱の中に表示
(フィルしない場合のみ)。
.ef 'x'y'z' '''' no 偶数フッタを x y z にします。
.eh 'x'y'z' '''' no 偶数ヘッダを x y z にします。
.fo 'x'y'z' '''' no フッタを x y z にします。
.hx - no 次のページのヘッダとフッタを抑制します。
.he 'x'y'z' '''' no ヘッダを x y z にします。
.hl - yes 水平線の描画。
.i x no no
x
をイタリックにします。
x
が無い場合、後続のテキストをイタリックにします。
.ip x y no yes ハンギングタグ
x
を伴う、インデントされた段落を開始します。
インデントは半角 (n の幅)
y
個分です (デフォルトは 5)。
.lp yes yes 左揃えしたブロックの段落の開始。
.np 1 yes 数字の付いた段落の開始。
.of 'x'y'z' '''' no 奇数フッタを x y z にします。
.oh 'x'y'z' '''' no 奇数ヘッダを x y z にします。
.pd - yes 遅延テキストの表示。
.pp no yes 段落の開始。
最初の行はインデントされます。
.r yes no 後続のテキストをローマンにします。
.re - no タブをデフォルト値にリセットします。
.sh n x - yes 節の見出しが続きます。
フォントは自動的にボールドになります。
n
は節のレベルであり、
x
は節のタイトルです。
.sk no no 次のページを空白のままとします。
次の 1 ページのみに有効です。
.sm x - no
x
をより小さなポイントサイズでセットします。
.sz +n 10p no ポイントサイズを
n
ポイントだけ増加させます。
.tp no yes タイトルページの開始。
.u x - no 引数に下線を引きます (troff においても)。
(フィルしない場合のみ)。
.uh - yes .sh に似ていますが、番号を付けません。
.xp x - no
x
番の索引項目の表示。