gammaf(3) ガンマ関数 (の自然対数)

Other Alias

gamma, gammal

書式

#include <math.h>

double gamma(double x);
float gammaf(float x);
long double gammal(long double x);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

gamma():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
gammaf(), gammal():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600

説明

これらの関数は非推奨である。その代わり、場面に応じて tgamma(3) か lgamma(3) を使うこと。

ガンマ関数の定義については、 tgamma(3) を参照のこと。

*BSD版

4.4BSD の libm と FreeBSD のいくつかのバージョンには、関数 gamma() が含まれており、期待通りガンマ関数を計算できる。

glibc版

Glibcは、関数 gamma() を含んでいるが、これは lgamma(3) と等価であり、ガンマ関数の自然対数を計算する。

返り値

lgamma(3) を参照。

エラー

lgamma(3) を参照。

準拠

システムによって振舞いが異なるという歴史的な経緯のため、 この関数はどの標準規格でも規定されていない。

注意

歴史

4.2BSDにおいては、関数 gamma() が実際に計算するのは ln(|Gamma(|x|)|) であり、 Gamma(|x|) の符号が extern int signgam に格納されていた。 4.3BSDになって関数名が変更され、 lgamma(3) となり、そのマニュアルページでは

"「いつの日か gamma の名は復活し、ガンマ関数に冠されるであろう」"

という誓いが述べられていた。 これは4.4BSDになって実現され、 gamma() はまさにガンマ関数を計算するようになった。 (もう signgam には作用しない。) ところが、これが登場する時期が遅すぎたため、 tgamma(3) という「本当のガンマ関数」がすでに存在しているのである。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。