fmodl(3) 浮動小数点剰余関数

Other Alias

fmod, fmodf

書式

#include <math.h>


double fmod(double x, double y);
float fmodf(float x, float y);
long double fmodl(long double x, long double y);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

fmodf(), fmodl():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

fmod() 関数は xy で割った浮動小数点剰余を計算する。 返り値は x - n * y である。 ここで、nx / y の商を ゼロに向かう方向で整数値に丸めたものである。

返り値

成功すると、これらの関数は x - n*y を返す。 n は、返り値が x と同じ符号で、その絶対値が y の絶対値よりも小さくなるような整数である。

xy が NaN の場合、NaN が返される。

x が無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN が返される。

y が 0 の場合、領域エラーが発生し、 NaN が返される。

x が +0 (-0) で y が 0 でない場合、+0 (-0) が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー (domain error): x が無限大である
errnoEDOM が設定される (「バグ」の節も参照)。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
領域エラー: y がゼロ
errnoEDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。

準拠

C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、 無限大で領域エラーが発生した際に、 errorEDOM が設定されなかった。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。