dpsexec(1) Display PostScript を実行させるプログラム

書式

dpsexec [ -display name ][ -sync ][ -backup ][ -noexec ][ -root ][ -drawable windowId ][ -height n ][ -width n ]

説明

dpsexec は Display PostScript を操作するプログラムである。 このプログラムを使うと、ユーザはコマンド行インタフェースを通して 直接 PostScript インタプリタを操作できる。

dpsexec は標準入力からテキストを読み取り、その各行を PostScript インタプリタに 渡して実行させる。 dpsexec は、グラフィックス操作の実行に伴ってその結果を表示するウィンドウを生成 する。 dpsexec は標準入力の終わりに達するか、ユーザが "quit<return>" を入力 (これは PostScript の quit オペレータを実行する)した時に終了する。

デフォルトでは dpsexec はユーザの入力を受け付ける前に PostScript の executive オペレータを実行する。 このオペレータは PostScript インタプリタを 「対話的実行モード (interactive executive mode)」にし、ユーザが 直接インタプリタを制御できるようにする。 このモードでは、PostScript インタプリタはいくつかの行編集機能を サポートし、次の入力を受け付け可能な状態になるとプロンプトを表示する。 この操作モードに関する詳しい情報については、 「PostScript Language Reference Manual, Second Edition」 の 「Using the Interpreter Interactively (2.4.4 節)」を参照すること。

オプション

-display name
Display PostScript システムが接続を開くディスプレイを指定する。 ディスプレイが指定されなければ、DISPLAY 環境変数が使われる。
-sync
指定された X ディスプレイと同期接続を確立する。
-backup
可能であれば、グラフィックスを表示するウィンドウでバッキングストア を使用する。 一般的には、このオプションが効果的なのは DPS NX システムだけである。
-noexec
dpsexec を「対話的実行モード」にさせない。 このオプションの主な効果は、各入力行を受け付ける前に「 PS> 」というプロンプトを表示させないことである。 このオプションは、標準入力をファイルやパイプからリダイレクトして 実行する際に便利である。
-root
ウィンドウを生成して動作するのではなく、ルートウィンドウに 描画を行うように dpsexec に指示する。
-drawable windowId
ウィンドウを生成して動作するのではなく、指示したウィンドウに 描画を行うように dpsexec に指示する。
-height n
生成するウィンドウの高さを設定する。
-width n
生成するウィンドウの幅を設定する。

診断

PostScript 言語のエラーメッセージは標準出力に出力される。

作者

Adobe Systems Incorporated

注意

PostScript と Display PostScript は Adobe Systems Incorporated の商標であり、特定の法的範囲で登録されてい ることがある。

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