dmesg(8) カーネルの (ログ用) リングバッファの表示と制御

書式

dmesg [ -c ] [ -n level ] [ -s bufsize ]

説明

dmesg は、カーネルのリングバッファの内容を表示・制御するために用いる。

このプログラムはブートアップメッセージの確認に便利である。 ブート時のメッセージを手で写す必要はなく、

dmesg > boot.messages
として、 boot.messages ファイルをその問題に対処できる人にメールで送れば良い。

オプション

-c
リングバッファの内容を表示した後、クリアする。
-sbufsize
カーネル循環バッファへの問い合わせに bufsize の大きさのバッファを用いる。デフォルトでは 16392 になっている (カーネルの syslog バッファのデフォルトは、最初は 4096、 1.3.54 からは 8192、2.1.113 からは 16384 である)。 カーネルのバッファをデフォルトより大きくした場合に、 バッファ全体を見るにはこのオプションが必要である。
-nlevel
コンソールに出力されるログメッセージのレベルを level に設定する。例えば -n 1 とすれば、パニックメッセージ以外のメッセージはコンソールに 出力されなくなる。ただしすべてのメッセージレベルは /proc/kmsg には依然として書き込まれるので、 syslogd(8) を用いれば、カーネルメッセージの出力を望むように制御できる。 -n オプションが指定されたときには、 dmesg はカーネルのリングバッファの表示やクリアを行なわない。

複数のオプションを指定すると、最後に指定したオプションだけが有効になる。