書式
triggers説明
パッケージは、 control アーカイブ内に triggers ファイル (つまりはパッケージ生成の際の DEBIAN/triggers など) を含めることで、トリガに対する関連付けを定義する。このファイルには、各行ごとに 1 つのディレクティブが含まれる。行頭及び行末の空白文字と、# 以降の記載および空行は無視される。
現在サポートされているトリガ制御ディレクティブを以下に示す:
interest trigger-name
interest-noawait trigger-name
パッケージが、指定されたトリガをウォッチすることを示す。パッケージがウォッチするすべてのトリガは、トリガ制御ファイル内で本ディレクティブを用いて列挙しておく必要がある。"noawait" をつけることで、ステータスが trigger-awaitedであっても、パッケージがトリガされなくなる。これは、トリガによって提供される機能が重要でない場合に使用すべきである。
activate trigger-name
activate-noawait trigger-name
本パッケージの状態が変化した際に、指定したトリガを有効化するように設定する。トリガは次の操作の開始により有効化される: unpack, configure, remove(競合状態にあるパッケージによるものも含まれる), purge, deconfigure 。"noawait" をつけることで、ステータスが trigger-awaited であっても、パッケージがトリガされなくなる。これは、トリガによって提供される機能が重要でない場合に使用すべきである。
他のパッケージを unpack している最中に本パッケージが削除された場合、unpack終了時に削除が確認された際に、トリガが有効化される。トリガ処理自体やtriggers-awaited から installed への状態変化により、トリガが有効化されることはない。unpack の場合、パッケージの旧バージョンと新バージョンの両方で定義されているトリガが有効化される。
不明なディレクティブがあるとエラーが発生し、パッケージのインストールが失敗する。
"-noawait" は、dpk 1.16.1 以降でのみサポートされ、それ以前の dpkg で使用するとエラーとなる。そのため、これらのディレクティブを使用するパッケージは、"Pre-Depends: dpkg (>= 1.16.1)" を付加することが推奨される。