書式
aliases解説
このファイルには、 sendmail が使用する、ユーザ ID の別名を記述します。 このファイルは /etc/mail に置かれる、下記の形式の一連の行です。- name: addr_1, addr_2, addr_3, . . .
name はエイリアスする名前、 addr_n はその名前の別名です。 addr_n は、別の別名、ローカルユーザ名、ローカルファイル名、コマンド、 インクルードファイル、外部アドレスのいずれかです。
- ローカルユーザ名
- username
- username は、getpwnam(3) で使用可能であることが必要です。
- ローカルファイル名
- /path/name
- フルパス名 (スラッシュ (/) で開始) で指定されたファイルに、 メッセージが追加されます。
- コマンド
- |command
- コマンドはパイプシンボル (|) で開始し、メッセージを標準入力から受け取ります。
- インクルードファイル
- :include: /path/name
- パス名にあるエイリアスが、 name のエイリアスに追加されます。
- E-Mail アドレス
- user@domain
- RFC 822 書式の e-mail アドレス。
空白ではじまる行は継続行です。 行を続ける別の方法として、改行の前にバックスラッシュを置く方法があります。 # ではじまる行はコメントです。
エイリアスはローカル名でのみ適用されます。 ループは起りえません。 なぜなら、メッセージは同じ人に複数回送られないからです。
エイリアス適用後、ローカルかつ有効な受信者で ``.forward'' ファイルをホームディレクトリに持つ人のメッセージは、 このファイルに定義された一連のユーザに転送されます。
これは単なる生のデータファイルです; 実際のエイリアス情報は newaliases(1) プログラムを使用することにより、バイナリ形式でファイル /etc/mail/aliases.db に置かれます。aliases ファイルを更新したときには、その内容を反映させるために、 newaliases コマンドを実行する必要があります。
バグ
sendmail を NEWDB サポート付きではなく DBM サポート付きでコンパイルした時には、 エイリアス 1 つがおよそ 1000 バイトまでの情報に限るという dbm(3) の制約が問題となるかもしれません。 このような場合に長いエイリアスを使用するためには ``連鎖'' を使用します; これは別名の最後の名前をダミーの名前にし、 これを引続き別の別名として使用するというものです。歴史
aliases ファイルフォーマットは 4.0BSD に登場しました。