書式
#include <aio.h>ssize_t aio_return(struct aiocb *aiocbp);
-lrt でリンクする。
説明
aio_return() 関数は aiocbp で指された制御ブロックにおける非同期 I/O リクエストの最終的な返り値を返す。 (aiocb 構造体の説明は aio(7) を参照)この関数は、 aio_error(3) が EINPROGRESS 以外を返した後で、 与えられたリクエストに対して 1 回だけ呼ばれるべきである。
返り値
非同期 I/O 操作が完了した場合、この関数は、同期呼び出し read(2), write(2), fsync(2), fdatasync(2) が返すのと同じ値を返す。非同期 I/O 操作が完了していない場合、 aio_return() の返り値とその影響は不定である。
エラー
- EINVAL
- aiocbp が、返り値がまだ取得されていない非同期 I/O リクエストの 制御ブロックを指していない。
- ENOSYS
- aio_return() は実装されていない。
バージョン
The aio_return() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。属性
マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)
The aio_return() 関数はスレッドセーフである。準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.例
aio(7) を参照。この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。