XvGetPortAttribute(3) 現在のポート属性値を返す

書式

#include <X11/extensions/Xvlib.h>

XvGetPortAttribute(dpy, port, attribute, p_value)

Display *dpy;
XvPortID port;
Atom attribute;
int *p_vlaue;

引き数

dpy
X サーバが X クライアントからのリクエストを受け付けるディスプレイ画面 を指定する。ディスプレイを指定するオプションが指定されていなければ、X は DISPLAY 環境変数で指定されているディスプレイを使う。ディスプレイ 指定オプションは「ホスト名:番号」という形式である。コロン 1 つ(:)でな く、コロン 2 つ(::)を使った場合には、トランスポート層で DECnet を使う ことが指定される。
port
指定されたディスプレイに対応するポートを指定する。属性値はこの ディスプレイに対して返される。
attribute
このリクエストにより問い合わせが行われる属性を示すアトム。制御アトムは、 XInternAtom アトムと後述の表から得た文字列を組み合わせて用いることで取 得する。
p_value
復帰の際に属性値が書き込まれる場所へのポインタ。

説明

XvGetPortAttribute(3X) は、リクエストされたポート属性値の現在値を p_value で示される整数に返す。 属性は属性の名前と一致する Atom を使って識別する。 以下の表に含まれる文字列のいずれかを引き数とした XInternAtom リクエス トを使って、一致する Atom を取得することができる。

属性文字列              型               デフォルト値
"XV_ENCODING"           XvEncodingID     サーバに依存
"XV_HUE"                [-1000...1000]   0
"XV_SATURATION"         [-1000...1000]   0
"XV_BRIGHTNESS"         [-1000...1000]   0
"XV_CONTRAST"           [-1000...1000]   0

返り値

[Success]
XvGetPortAttribute(3X) が正常に終了した場合に返される。
[XvBadExtension]
Xv 機能拡張が使用不可能な場合に返される。
[XvBadAlloc]
XvGetPortAttribute(3X) がリクエストを処理するために使うメモリの割り当 てに失敗した場合に返される。

診断

[XvBadPort]
リクエストされたポートが存在しない場合に生成される。
[BadMatch]
リクエストされた属性アトムが、アダプタがサポートしていない属性を指定し ている場合に生成される。