XLocaleOfOM(3) 出力メソッドをオープンする

Other Alias

XOpenOM, XCloseOM, XSetOMValues, XGetOMValues, XDisplayOfOM

書式

XOM XOpenOM(display, db, res_name, res_class)

      Display *display;

      XrmDatabase db;

      char *res_name;

      char *res_class;

Status XCloseOM(om)

      XOM om;

char * XSetOMValues(om, ...)

      XOM om

char * XGetOMValues(om, ...)

      XOM om

Display * XDisplayOfOM(om)
       XOM om;

char * XLocaleOfOM(om)

      XOM om

引き数

display
X サーバへの接続を指定する。
db
リソースデータベースへのポインタを指定する。
res_name
アプリケーションの完全なリソース名を指定する。
res_class
アプリケーションの完全なクラス名を指定する。
om
出力メソッドを指定する。
...
 XOM 値を設定あるいは取得するための可変長引き数リストを指定する。

説明

関数 XOpenOM は現在のロケールとモディファイア指定に一致する出力メソッドを オープンする。 現在のロケールとモディファイアは XOpenOM が呼び出されたときに出力メソッドにバインドされる。 出力メソッドに関連付けられたロケールを変更することはできない。

この呼び出しが送られる特定の出力メソッドは、現在のロケールと モディファイアを基に識別される。 XOpenOM は現在のロケールに一致するデフォルトの出力メソッドを識別する。 このデフォルト値は、出力メソッドモディファイアを設定する関数 XSetLocaleModifiers を用いて変更できる。

引き数 db は、出力メソッドのプライベートなリソースを調べるため、 出力メソッドが使用するリソースデータベースである。 このデータベースを用いる意図は、出力コンテクストから OC 値に設定できる 値を検索することにあるのではない。 引き数 db が NULL の場合、出力メソッドにはデータベースは渡されない。

res_name と res_class はアプリケーションのリソース名とクラス名を指定す る。 これらは出力メソッドに対して生成される全ての出力コンテクストに共通のリ ソースを調べる際に、出力メソッドがプレフィックスとして利用するものであ る。 リソース名とクラス名とに使用する文字は X ポータブル文字集合に含まれる ものでなければならない。 引き数 res_name か res_class が NULL の場合、調べられるリソースは完全に は指定できない。

引き数 res_name と res_class が XOpenOM の呼び出しの後にも存在することは想定できない。 指定したリソースデータベースは出力メソッドが存在する間は存在するものと 想定できる。

XOpenOM は出力メソッドを開くことができなかった場合、NULL を返す。

関数 XCloseOM は指定した出力メソッドを閉じる。

関数 XSetOMValues は指定した出力メソッドのプロパティやフィーチャを設定するために可変引き数 リストプログラミングインタフェースを提供する。 この関数は成功の場合には NULL を返す。 そうでない場合には、設定に失敗した最初の引き数の名前を返す。 Xlib は、失敗した引き数よりも後に与えられたリストを使っては 引き数を設定しようとしない。しかし失敗した引き数よりも前のリストは 既に正しく設定されている。

現在のところ、Xlib では標準の引き数は定義されていない。

関数 XGetOMValues は指定した出力メソッドのプロパティやフィーチャを問い合わせるために可変 引き数リストプログラミングインタフェースを提供する。 この関数は成功の場合には NULL を返す。 そうでない場合には、取得に失敗した取得に失敗した最初の引き数の名前を返す。

関数 XDisplayOfOM は、指定した出力メソッドに関連付けられたディスプレイを返す。

XLocaleOfOM は、指定した出力メソッドに関連付けられたロケールを返す。